「地域計画」の活用と変更

更新日:2025年06月13日

地域計画とは?

今後、農業者の減少や高齢化、耕作放棄地の拡大により農地が適切に利用されなくなることが懸念されます。このため、農業者や地域の皆さんの話し合いにより地域の将来の姿(10年後)を明確化したものが「地域計画」です。

将来の耕作者が農業経営しやすくなるように、農地の集積・集約化等、地域一体となって取り組む内容を決めておくものです。

※集積 … 耕作者に農地を集めること
※集約 … 耕作地交換等で団地化をすること

 

計画は大きく以下の2つから構成されています。

1.計画本文:地域農業の将来の在り方
2.目標地図:農地1筆ごとに農地の担い手を示した地図

※地域の実情に合わせて、見直し、変更が可能です。

地域計画の活用

●農地の権利設定(貸し借り、売買など)に関連します。

地域計画が策定された地区では、目標地図に示された担い手への貸し借りを進めていくことになります。
権利設定(貸し借り、売買など)を検討する際には、所有や耕作されている農地が、地域計画でどのような想定となっているかを確認してください。
想定と異なる耕作・管理となる場合には、地域計画の変更が必要となります。
地域計画の変更には、地元での確認・調整のうえ、変更申出書を市に提出していただく必要があります。

●集積・集約の再検討

現在公表している地域計画は、策定時期の数か月前の情報をもとに取りまとめたものです。
土地所有者・耕作者の状況・意向は、様々な要因により移り変わっていくと思いますので、計画や目標地図について話し合う機会を設け、将来の担い手が耕作しやすくなるように集積・集約を意識した見直しを続けていくことが大切です。

 

【集落では】
農地は個人の財産ではありますが、集落の景観を形成する地域の財産でもあります。
地域計画では、集落の農地を誰がどのように耕作・管理していくかを想定した計画であるため、農業者だけでなく地域住民みなさんにも確認していただき、集落の現状や将来について話し合うきっかけに活用していただけます。
春や秋といった耕作者変更の検討が活発になる時期にあわせ、次年度の耕作予定を話し合う機会(組合会議など)を設けていただきますと、現在・将来の耕作状況の把握がスムーズになると思います。

【耕作者では】
集約を進めていくことを意識し、周辺耕作者と耕作エリアの分担を検討したり、耕作を引き継ぐタイミングの調整に活用いただけます。

【土地所有者では】
所有農地周辺で集約を進める耕作者がわかりますので、耕作を依頼する際の参考としていただけます。

地域計画の変更

農地の権利設定(変更・更新)をする際の事前確認

地域計画が策定された地区では、地域計画の目標地図に基づいて農地貸借の権利設定を行うことになります。目標地図の想定と異なる権利設定を希望される場合は、事前に地元での調整や、目標地図の変更が必要となります。

地域計画の確認・変更の流れ

 

【土地所有者・耕作者で事前に確認】

1.耕作者を変更・更新する農地が地域計画の対象地区の農地であるかを確認する。

2.その農地の新しい耕作者が目標地図の想定と一緒であるかを確認する。

※策定済みの計画は「地域計画の公表」のページで確認できます。(耕作予定者の氏名はABC表記です。) → 「地域計画の公表」のページへ
※農業振興地域内の農用地(いわゆる青地農地)を計画策定すべき地区としており、それ以外の農地は計画未策定となっています。

○計画がない場合 … 土地所有者・耕作者で契約手続きを進めてください。

○想定通りの場合 … 土地所有者・耕作者で契約手続きを進めてください。

▲想定と異なる場合 … 農地がある地区の組合長に相談してください。


【組合内で地域計画の達成に支障がないか確認】

3.土地所有者、旧耕作者、新耕作者などの関係者が、変更内容について了解しているかを確認する。 ※変更チェックリストを活用

・農地の特性についての情報引継ぎや、地域のルールについても確認し、利用後にトラブルがないようにしておきます。
・組合での協議・調整には、農地利用最適化推進員の協力を得ることも有力です。
推進員の連絡先は農業委員会事務局(0740-25-8513)へお問い合わせください。

4.市に地域計画の変更申出書を提出する。

・7月末、11月末、3月末を変更申出書の提出期限とします。変更の完成は約3か月後の見込みとなります。(10月末、2月末、6月末)


地域計画の修正にかかる反映時期の⽬安