藤樹書院(とうじゅしょいん)

中江藤樹が門弟や村の人達と勉学に励んだ学舎は、茅葺き入母屋造りの書院で、慶安元年に彼がこの世を去る少し前に完成しました。明治13年の小川村大火で焼けましたが、遺品などは残り、明治15年に再建。大正11年には、国の史跡に指定されました。藤樹の命日9月25日には、儒式の祭典が今も昔と変わらず厳粛に行われています。
場所
高島市安曇川町上小川211番地
交通
JR湖西線「安曇川駅」下車、コミュニティバス(船木線)で「藤樹書院前」下車、徒歩すぐ
安曇川地域時刻表:船木線(江若鉄道)2024 (PDFファイル: 3.2MB)
藤樹書院の年間行事
講書始め(鏡開き)(1月11日)
藤樹先生の存命中からこの日に行われてきた行事。先生は「愛敬」の2字を揚げて門弟と供に「孝経」を読みました。それをしのんで参詣者一同が拝誦します。
立志祭(3月7日)
藤樹先生の誕生日。数え年11歳のとき「聖人学んで至るべし」と志を立てたことに因んで、安曇川地域の小学3年生が将来の夢を作文に託して参詣します。
常省祭(7月23日)
中江家を継いだ三男弥三郎の命日。はじめ岡山藩に仕えて学校奉行を勤め、対馬藩でも学校奉行となって常省先生と慕われました。この日にも参詣者一同が「孝経」を拝誦します。
儒式祭典(9月25日)
藤樹先生が亡くなったのは旧暦の8月25日。ひと月遅れの命日に儒式にのっとって厳かに執り行われます。
更新日:2024年04月01日