災害対応無人航空機(ドローン)の運用
災害対応無人航空機(ドローン)の運用開始
消防本部では災害発生時の迅速な情報収集および状況把握などのため、令和5年11月から災害対応のための無人航空機(以下「ドローン」といいます。)の運用を開始しました。
ドローンの運用目的
災害対応でのドローンの活用については、近年頻発化している大雨による土砂災害などにおいて、その有効性が確認されています。また、大規模災害に限らず、火災や捜索救助などの災害に対しても、ドローンによる上空からの映像を用いた情報収集は非常に有効となります。このことから、消防本部にドローンを配備し、災害現場において情報収集および捜索、消防救助活動を円滑に行うことを目的として運用します。
ドローンの活用
上空から撮影した映像の情報により、災害現場の全体像を早期に把握することができます。
温度を感知し可視化するサーマルカメラを活用すれば火災の延焼状況等を確認することができます。また、山岳遭難や水難事故での捜索や火災調査業務などにも活用することができます。
ドローンの映像を災害対策本部などへ伝送し、情報を共有することで、効果的な災害対応につなげます。
消防本部に配備のドローンの性能と特徴
- 大きさ(展開時、プロペラ含まず) 長さ470、幅585、高さ215ミリメートル
- 重さ(バッテリー含む) 約3,800グラム
- 最大飛行時間(実測値) 約30分
- 保護等級 IP55(粉塵からの保護、防水)
- 動作環境温度 マイナス20℃から50℃
- カメラ
ズームカメラ 光学5倍から16倍、デジタル200倍の性能のカメラ
広角カメラ 8K写真や4K動画に対応したカメラ
サーマルカメラ 送信機の画面上で温度が確認できるカメラ - その他
拡声器と照明装置を装着できます。
折りたたんでケースに収納でき、出動時の機動性に優れています。
ドローン本体
サーマルカメラの映像
活動中のドローン
ケースに収納した様子
更新日:2023年11月01日