国スポ・障スポインタビュー「“あの人”に聞いてみました!」第2弾

更新日:2023年08月29日

国スポ・障スポインタビュー「“あの人”に聞いてみました!」 とは?

 このコーナーは、令和7年に滋賀県で開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」に関係し、様々な場で活躍、努力、応援などをされている“あの人”にインタビューを行い、大会成功に向けて市内を盛り上げていくことを目的としたPR企画です。

 第2回となる今回は、銃剣道競技にスポットをあて、全日本銃剣道連盟理事、滋賀県銃剣道連盟会長であり、高島市でも後進の育成にご尽力されている小林久眞さんと、今年の10月14日から16日まで鹿児島県霧島市で行われる特別国民体育大会に出場される、高島市在住の滋賀県代表選手の皆さんにお話を伺いました。

ご協力いただいた皆様のご紹介

第2回インタビューにご協力いただいた、滋賀県銃剣道連盟会長の小林さんと、特別国民体育大会に参加される選手の皆さん

向かって左から、

前川弥栄人(まえがわやえと)さん
ECC高等学校3年生高島市銃剣道スポーツ少年団所属 弐段

井上大志(いのうえたいし)さん
立命館守山高等学校3年生 高島市銃剣道スポーツ少年団 参段

小林久眞(こばやしひさよし)さん
全日本銃剣道連盟理事 滋賀県銃剣道連盟会長 範士八段

魚住崚斗(うおずみりょうと)さん
安曇川高等学校3年生 高島市銃剣道スポーツ少年団所属 参段

宮内佑輔(みやうちゆうすけ)さん
長浜市立高月中学校教諭 九徳塾所属 錬士六段

今回は、以上の5名の方々にご協力いただきました。
 

インタビュー

小林会長への質問

銃剣道の見どころとは?どんなところに注目して観戦するとよいですか?

一瞬にして決まる気迫の充実した突きを見逃さずに観ていただきたいと思います。「突きの一撃・抜きの残身」と言われるように、有効部位を突いた後の残身も観ていただければと思います。有効部位を突いて終わるのではなく、なお次の動きに備えた構えが保持されている一連の動作の、姿勢の美しさに注目です。

高島市の小~高校生が優秀な成績を残していますが、その秘訣はなんですか?

稽古量の多さだと思います。指導者が選手個々の特性を活かしそれに応じた指導を実施していますが、選手自身もそれに応え熱心に稽古をした結果だと思います。大会の多い夏の時期になると、夏休みの時期と重複するので、試合前には集中練習を行っています。最後まで競技力を向上させて試合に臨むという意識の高さが、優秀な成績につながっているのだと思います。

参考:銃剣道競技の近年の大会記録

これらの優秀な成績を収めるにあたって、ほとんどの選手枠が高島市の選手で構成されています。

「錬成大会」は滋賀高島銃剣道少年団が、それ以外の大会は滋賀県内で選抜された選手が出場しています。

  • 特別国民体育大会近畿ブロック大会(令和5年8月20日 兵庫県立武道館)

少年男子 2位(本大会出場決定)

  • 令和5年度全日本少年少女武道錬成大会(令和5年8月2日 日本武道館)

小5・6年の部 団体試合錬成 優秀賞

小5・6年の部 個人試合錬成 優秀賞、努力賞

  • 令和4年度全日本少年少女武道錬成大会(令和4年8月3日 日本武道館)

団体戦 小学5・6年生の部 優勝

個人戦 小学6年生の部 準優勝

個人戦 小学5年生の部 優勝

個人戦 小学5年生の部 第3位

  • 第34回全国高校生銃剣道大会(令和4年7月23日 岩沼市総合体育館)

団体戦 第3位

  • 第72回国民体育大会(平成29年10月7~8日 ツインドーム重信)

少年の部 準優勝

  • 平成29年全日本少年少女武道錬成大会(平成29年8月2日 日本武道館)

団体戦 中学生の部 準優勝

団体戦 小学5・6年生の部 準優勝

  • 第69回国民体育大会(平成26年10月13~15日 長崎県立大村工業高校体育館)

少年の部 第4位

国スポを盛り上げていくためには?

選手は一生懸命稽古をして大会に臨みますが、選手の力をより強く引き出す原動力となるのは観客の声援です。過去の国体においても、実力が均衡した選手同士の試合の結果、より大きな声援を受けていた選手が最後には上回ったところも見てきました。「みるスポーツ・するスポーツ・ささえるスポーツ」として市民一体となった応援をお願いしたいと思います。

国スポに向けて、意気込みを一言!

成年男子1位、少年男子1位、総合1位獲得が目標です。あと2年の間にできることはすべてやり切り、悔いの残らない大会としたいと思います。

選手の皆さんへの質問

銃剣道を始めたきっかけは?

(前川さん)友達に誘われたのがきっかけです。小学校3年生の時にちょっとした銃剣道ブームがあって、同学年の仲間がたくさんいました。

(井上さん)もともと祖父が銃剣道をしており、祖父の家にたくさんのメダルや賞状があったのを見て、「自分もメダルや賞状がほしい」と思ったことがきっかけで、小学校3年生の時から始めました。

(魚住さん)陸上自衛隊に所属していた父が銃剣道をしており、昔から休みの日に父の試合を見に行っていました。銃剣道を始めたのは小学校3年生の時で、銃剣道の練習を見学に行った時に、その場で銃剣道を始めることを即決しました。

(宮内さん)祖父が今津スポーツ少年団の代表だったため、5歳の時にはもう道場に通っていました。当時はイヤイヤでしたが…(苦笑)。

銃剣道の魅力は何だと思いますか?

(前川さん)同年代の仲間や後輩と練習したり、指導したりするのが楽しいです。

(井上さん)試合での心技体すべてのぶつかり合いに醍醐味があると思います。実力が互角以上の相手と剣を突き合わせるときの充実感は、試合の勝ち負けだけでは量りきれない緊張感があります。また、大会でよい成績をとると、周りから評価されることもうれしいです。

(魚住さん)試合で一本が決まった瞬間に、充実感が集約されていると感じます。遠征や大会に行ったときに、全国大会に出場するような他地域の選手や先生と交流することも楽しいです。銃剣道を通して、たくさん友達ができました。

(宮内さん)一言でいうと、「人間形成」です。他者とのかかわりや、指導いただく先生との出会いの中で、大切なことをたくさん学びました。

選手目線での、銃剣道の観戦のコツは?

(前川さん)剣を突き切った時の姿勢のきれいさに着目しています。ちょっとやそっとでは姿勢が崩れない選手はやはり強いので、姿勢のきれいさは実力に直結すると感じます。

(井上さん)剣さばき、体さばきを中心に見ています。特に、連続で技を繰り出す連続剣の中で、姿勢がぶれない選手は強そうだと感じます。

(魚住さん)銃剣道は突き技のみの競技ですが、その突き一つとってみても繊細なタイミングやテクニックが求められるので、難度の高い技を決めている選手を見ると「おおっ」と思います。

(宮内さん)試合の刻一刻と状況が変わる中で、選手がどんなことを考えているか、この相手にはどんな攻め手が有効か、自分ならどう動くか、などを考えています。自信に満ちている選手は、構えが堂々としていて、一目で強さが感じ取れます。

今年の特別国体(燃ゆる感動かごしま国体)に向けての意気込みを一言!

(前川さん)勝つしかないですね。

(井上さん)滋賀県を背負って参戦することになるので、相応に責任はあると思いますが、自分自身あまり緊張して固くなるタイプではないので、わくわくする気持ちが大きいです。全力で楽しんで、全力で勝負に挑みます。

(魚住さん)上位入賞を目指します。目標は優勝です!

(宮内さん)基本的に自分よりも強い相手しかいないと思っていますし、実際にそうでしょうから、勝たせてもらえるならそれに越したことはないです。自分にとって18年ぶりとなる国体出場なので、勝利のためにただ頑張るだけです。

少年の部に出場する選手への質問

得意技はありますか?

(前川さん)相手の一瞬のスキをカウンター気味に突く、一本剣が得意です。

(井上さん、魚住さん)意識したことはないですが、下胴で一本を取ることが多いです。

参考:一本とみなされる有効部位は、上胴、下胴、喉、小手、肩の5か所。「下胴」は突く部位で、「一本剣」は突きの技術の一つのこと。

ライバルはいますか?

(前川さん)自分の2つ上の、過去の全国大会で見かけたことがある選手です。ライバルというよりは目標ですね。

(井上さん)チームメイトである2人がライバルです。
(魚住さん)同じ国体に出場する選手全員がライバルだと思っています。

目標とする選手・選手像は?

(前川さん)和歌山代表で大会に出場していたことのある、一本剣がすごくうまい選手を目標にしています。

(井上さん)前川選手の言っている選手は、自分にとっても目標です。構え一つ見てみても、明らかに強いことがわかる選手だったため、そんな選手になりたいです。
(魚住さん)自分が小6の時に出場した全国大会で、優勝した選手がかっこよかったです。交流したことはないですが、今でも憧れています。

銃剣道以外でやっている競技は?

(前川さん)卓球をやっていました。前後左右への返球に対応するためのフットワークは、大いに銃剣道に活きていると思います。
(井上さん)息抜きに、バドミントン、テニス、バレーをしています。
(魚住さん)高校1年の時に、高校の部活でサッカーをしていました。おかげで体力がつきました。

銃剣道に取り組むうえでのこだわりは?

(前川さん)相手がどれだけ強い選手であっても、絶対に負けないという気持ちを持って試合に臨むことです。
(井上さん)全試合、すべて出し切ってヘロヘロになるくらいに全力で臨むことです。
(魚住さん)試合で、全力で声を出すことです。

大会にて、高校生選手と小林会長、高島市銃剣道協会会長川岡会長との集合写真
試合写真
表彰後の集合写真

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