外来化学療法室

 現在、抗がん剤によるがん治療（化学療法）は新規薬剤の開発や有害事象（副作用）の管理が進歩した結果、入院ではなく外来通院での通院治療が可能となりました。化学療法が患者さまの日常生活に支障を与えないように配慮し、化学療法を「より安全に、より快適な環境で、より短時間で」という願いに応えるため、当院では2012年4月に外来化学療法室を設置しました。現在に至るまで、たくさんの患者さまにご利用いただいています。

＜治療時間＞
月曜日～金曜日 午前9時～午後5時15分

•  室内には、電動ベッド3床・可動式チェア2床を設置し、それぞれをカーテンで囲えるようにし、プライバシーの配慮に心掛けています。また、室内に設置されたトイレの他、可動式TVやDVDプレイヤーなども備えています。治療にかかる時間を少しでも快適に過ごして頂けるように配慮しております。
•  医師、歯科医師、看護師、薬剤師、歯科衛生士、管理栄養士がチームで抗がん剤治療に関わり、安心して治療が受けられるように努めています

 当院での初回の化学療法治療は入院で行います。入院治療後、通院で化学療法治療が可能と判断された方が外来化学療法の対象となります。

化学療法の治療開始が決まりましたら、医師の説明後に外来化学療法の流れや注意点などについて、専任看護師より当室での治療の流れや副作用症状のマネジメントなどの説明をさせていただきます。パンフレットを使用し、実際に当室を案内しながら説明を行っています。

当日は以下のように治療を進めていきます。

1.  中央処置室で、採血検査を受けて下さい。
   （あらかじめ検査予約がされています)
2. 看護師問診
   化学療法担当の看護師が体温、血圧など測定し、体調や副作用症状の様子など問診をさせていただきます。その情報を医師と共有します。 
3. 各科の外来で、主治医の診察（予約）
   血液検査の結果が出ましたら、主治医の診察を受けていただきます
   体調や検査の結果で、本日の治療をするかどうかの判断をします
4.  外来化学療法室での治療
   主治医が治療にあたります。投与管理や、治療上の心配ごとや悩み、治療を継続していく上での生活上の困っていることなどは、外来化学療法室の看護師にご相談下さい。
5.  治療が終わりましたら会計窓口へお越し下さい。

 外来で抗がん剤を受けていただく場合、帰宅後は医療者がそばにいないことから、副作用に対してご自身で対応することが必要になります。
 当施設では、患者様が安心して治療を続けられるよう、化学療法認定看護師により治療ごとに副作用や体調を確認し、日常生活上のアドバイスを行っております。また、相談方法としてホットライン体制を設けており、個別性に合わせて速やかな対応を行っております。

 抗がん剤や副作用をやわらげる薬は高価なものが多いため、治療費がかかります。医療費の相談にも対応できる体制をとっておりますので、いつでもお気軽にお声をかけてください。

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3030/r150/