多面的機能支払交付金(世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策)
概要
滋賀県北西部に位置し、県内最大の面積を有する高島市は、琵琶湖へ注ぐ水のほぼ3分の1を生み出す地域といわれています。
森林と平野、琵琶湖が川によって結ばれている自然豊かな本市では、これまでその恵みを活かした魅力あふれる文化を形成しつつ、自然とともに暮らしてきました。
中でも農業・農村は、国土や自然環境の保全、水源の涵養、良好な里山景観の形成などの多面的機能を有しており、その恩恵は、私たちが広く受けています。
しかし、近年の農村地域の過疎化・高齢化による集落機能の低下により、地域の共同活動が困難になり、保全管理に対する担い手農家の負担の増加や多面的機能の発揮が懸念されつつあります。
このような状況を改善するため、国では平成27年度に「農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律」を制定しました。多面的機能支払交付金により国・都道府県・市町村が一体となって地域の共同活動を支援し、今後も農業・農村の有する多面的機能が適切に維持・発揮されるよう本交付金による取組を推進します。
滋賀県では、農地、水、自然環境など農村の地域資源をまるごと保全するため、この取組を「世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策」として制度化しています。今後さらに滋賀らしい農村の持続的発展のために、地域ぐるみによる農村資源の保全や集落を支える取組を一層進め、次世代に地域資源が引き継がれるよう後押しすることを基本的な考えとしています。
活動内容
多面的機能支払では、以下に示す活動が支援の対象となります。
(1)農地維持支払交付金
地域共同による農地法面の草刈り、水路の泥上げ、農道の路面維持など地域資源の基礎的な保全活動や、地域資源の適切な保全管理のための推進活動を支援します。
活動例

農地法面の草刈

水路の泥上げ

農道の路面維持
(2)資源向上支払交付金(共同活動)
地域共同による水路、農道等の施設の補修、植栽やビオトープづくりなど地域資源の質的向上を図る活動を支援します。
活動例

透視度調査

水路の補修
(3)資源向上支払交付金(施設の長寿命化)
老朽化が進む農地周りの農業用用排水路、農道などの施設の長寿命化のための補修・更新等の活動を支援します。
活動例

用水路の補修・更新

用水路の補修・更新
交付単価
地目ごとの交付金の単価は下表のとおりです。(単位:10アールあたり1円)
(1) 農地維持支払 |
(2) 資源向上支払 (共同活動) |
(1)と(2)とに 取り組む場合 |
(3) 資源向上支払 (長寿命化) |
(1)と(2)と(3)に 取り組む場合 |
|
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田 | 2,200 | 1,300 | 3,500 | 4,400 | 7,900 |
畑 (樹園地を含む) |
1,500 | 800 | 2,300 | 2,000 | 4,300 |
草地 | 180 | 120 | 300 | 400 | 700 |
活動の手順

関連情報・リンク(別ウィンドウが開きます)
世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策(~ 滋賀らしい多面的機能支払交付金制度 ~)
更新日:2023年03月31日