「たかしま発酵のまちづくり構想」を策定しました

更新日:2025年02月28日

背景

本市は琵琶湖に注ぐ豊かな水環境と発酵に適した気候を背景に、古くから多様な発酵食文化が根付いています。歴史的に酒蔵や醤油蔵、酢の醸造所が存在し、現代ではキムチやヨーグルトの製造も進んでいます。さらに、味噌や伝統的な鮒ずしの作り方が各家庭で受け継がれ、地域の食文化を守る移住者も増えています。そして、2013年の「全国発酵食品サミットinたかしま」の開催を機に、地域内の団体が連携し、発酵食文化を用いた取組みが展開されました。コロナ禍以降、健康やサステナブルな生活への関心が高まる中で、和食や伝統的酒造りのユネスコ無形文化遺産登録、近江のなれずし製造技術の文化財登録などにより、日本の昔ながらの食文化が再評価されています。また、北陸新幹線の開業やインバウンド需要の高まりで市外からの来訪者も増えています。こうした機会を活かし、発酵食文化をまちのブランドとして地域振興につなげるための理念や施策を「たかしま発酵のまちづくり構想」として位置づけました。

構想の位置づけ

「たかしま発酵のまちづくり構想」は、本市の最上位計画である「高島市総合計画 後期基本計画(2022~2026年度)」における、「高島ブランドを育成・発信します」という方針の1つである「『発酵』を活かした地域振興」の具体的な理念や施策を定めるものです。また、「第3期高島市まち・ひと・しごと創生総合戦略」との整合を図りながら、発酵食文化を高島ブランドとして全国に発信し、産業振興や地域活性化、交流人口の増加を目指します。

構想の推進期間

「高島市総合計画」との整合を図りながら推進し、期間を令和7年度(2025年度)から令和16年度(2034年度)の10年間とします。

“発酵のまちづくり”の基本理念

1.産業分野や業界の横断

2.多様な人同士のかかわり

3.なつかしくて新しい未来

“発酵のまちづくり”の基本方針

1.発酵食文化の伝承

2.発酵食文化価値の創造と発信

3.発酵関係人口の創造

構想の推進体制

まちの多様な立場の主体が、構想の基本理念や基本方針について共通認識を持ち、各自が行動しながらも互いを活かし合うため、以下の2つの推進体制を設けます。なお、2つとも商工振興課が事務局を担います。

 

1.【高島市発酵のまちづくり推進庁内連携チーム】

庁内の発酵食文化の振興に関係する部署が、政策分野を横断した情報共有を行い、効果的に施策展開を行うプロジェクトチーム


2.【高島市発酵のまちづくり“醸す”本部】

官民の各種団体が垣根を越えて互いの活動を活かし合い、相乗効果を図るための協働の場

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