食品ロスを減らしましょう

更新日:2023年03月31日

食品ロスとは

 「食品ロス」とは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。家庭から出る食品ロスとしては次のようなものがあります。

  •  期限切れ:消費期限や賞味期限が切れて捨てられたもの
  •  買いすぎ:調理に使いきれずに捨てられたもの
  •  食べ残し:食べきれずに捨てられたもの
  •  過剰除去:調理の時に食べられる部分が捨てられたもの

食品ロスの現状

 FAO(国際連合食糧農業機関)の報告書によると、世界では食糧生産量の3分の1にあたる約13億tの食料が毎年廃棄されています。日本でも食品廃棄等の年間排出量約2,550万トンのうち、612万トンの食料が「食品ロス」として捨てられています。これは東京ドーム5杯分とほぼ同じ量になります。また、日本人1人あたりの食品ロス量は1年で約48キログラムであり、毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量になります。(農林水産省 平成29年推計値)

食品ロスの半分は家庭から発生

食品ロスは大きく2つに分けることができます。また、日本の年間食品ロス量612万トンの内訳は以下のとおりです。

  •  事業系食品ロス…事業活動を伴って発生する食品ロス(328万トン 約54%)
  •  家庭系食品ロス…家庭から発生する食品ロス(284万トン 約46%)

高島市では

 市が毎年実施している「家庭から出される燃やせるごみ」の組成調査では、その約40%が「生ごみ」であり、また約4%が「手つかずの食品」であるという結果が出ています。

食品ロスによる環境等への影響

 食品ロスは、資源が無駄に消費されるだけでなく、ごみとして排出されるため、ごみ処理コストの増加や焼却時に発生する二酸化炭素の排出、焼却灰の埋立などの環境負荷の増大につながります。

食品ロスは世界共通の課題

 平成27年(2015年)の国連総会で採択されたSDGs(持続可能な開発のための目標)において、食品ロスの減少が重要な柱として位置づけられるなど、国際的にも重要な課題となっています。日本においては国が「2030年度までに2000年度比で食品ロスを半減させる」という目標を設定しています。

食品ロスを減らすためにできることは?

 小さな行動であっても、一人ひとりが取り組むことで大きな削減につながります。身近なところから意識し、行動していきましょう。

1.家庭での取り組み

買い物時の工夫

  1. 冷蔵庫や食品庫にある食材を確認する
     買い物をした後に、冷蔵庫に同じ食品があったことに気づき、食材を余らせてしまうケースもあります。無駄をなくすためにも、事前に冷蔵庫や食品庫にある食材を確認するようにしましょう。買い物前のちょっとした時間に冷蔵庫内を携帯電話のカメラ機能で撮影しておくのもよいでしょう。
  2. 必要な分だけ買って、食べきる
     お得なまとめ買いをしたものの、使わずに期限が切れてしまい、捨ててしまうことが考えられます。必要な時、必要な分だけ買った方がお得な場合もあります。
  3. 利用予定と照らして、期限表示を確認する
     食品をスーパーで買い物する際、期限がより長いものを買おうと棚の奥から商品を取ることがありますが、すぐ使う食品は棚の手前から取りましょう。期限が短かったり、切れてしまうと、お店で返品や廃棄をしてしまうので、お店での食品ロスが発生してしまいます。

調理、食事での工夫

  1. 食品に記載されている保存方法に従って保存する
     誤った方法で保存すると、食品の劣化が早くなる場合があります。保存は正しい方法で、食品をおいしく食べきりましょう。
  2. 野菜は冷凍、乾燥など下処理し、ストックする
     一度に食べきれない野菜は、冷凍や乾燥の下処理をして小分け保存などして、食材を長持ちさせる工夫をしてみましょう。
  3. 残っている食材から使う
     新しく買ってきたものを先に使ってしまうと、残っている食材は傷んでしまう可能性があります。残っている食材から使い切るようにしましょう。
  4. 体調や健康、家族の予定も考慮し、食べきれる量を作る
     家族とのコミュニケーションで、食品ロスがでない工夫をしましょう。
  5. 作りすぎて残った料理はリメイクレシピで食べきる
     リメイクやアレンジレシピで作り過ぎてしまった料理を食べきりましょう。

食品の期限表示を正しく理解

 食品の期限表示には「消費期限」と「賞味期限」の2種類があります。その違いを知って、健康を守るとともに、買い物をしたときや家の冷蔵庫の中にある食品の表示をよく見て、いつまで食べられるかを確かめるようにすれば、食べ物を無駄にすることもありません。

  • 消費期限…「安全に食べられる期限」のことで、この日を過ぎたら食べない方がよいという期限です。
     消費できる量だけ購入し、期限までに食べきりましょう。
  • 賞味期限…「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のことです。この期限を過ぎてもすくに食べられなくなるわけではありません。廃棄せず、食べられるかどうか判断してから食べましょう。

 (注意)消費期限も賞味期限も、袋や容器を開けないで、書かれた通りに保存した場合の「安全」や「おいしさ」を約束したものです。一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。

2.外食時、宴会時の取り組み

外食時の工夫

  1. 食品ロス削減に積極的に取り組んでいる店を選ぶ
     料理の量を選べる店、食べきれない料理を持ち帰ることができるお店を選びましょう。
  2. 小盛りメニューやハーフサイズを活用し、食べられる量だけ注文する
     食べれる量を相談できることで、残さず料理をおいしく食べきりましょう。

宴会時の工夫

  1. 料理を楽しむ味わいタイムを設ける
     乾杯後、席を立たずに料理を楽しむ時間を設けましょう。
  2. 食べきりタイムを設ける
     「3010運動」を実施しましょう。
     (注意)3010運動とは:3010(さんまるいちまる)運動は、宴会時の食べ残しを減らすキャンペーンで、「乾杯後30分間」は席を立たずに料理を楽しみましょう、「お開き10分前」になったら、自分の席に戻って、再度料理を楽しみましょう、と呼びかけて、食品ロスを削減するものです。詳しくは「環境省のホームページ」をご覧ください。

食品ロスダイアリーアプリを使って食品ロスを減らそう

 食品ロスダイアリーアプリは、家庭からの食品ロスを減らすために環境省の事業として開発されたものです。食品ロスダイアリーを記入し、食品ロスの量や金額を把握することで、食品ロスを減らそうとする意識や工夫が取り入れられ、削減につながります。

食品ロスダイアリーアプリの利用方法

  1. ウェブ検索画面で「ごみじゃぱん」と検索してください。もしくは「https://gomi-jp-foodloss.com/」を直接入力してください。
  2. ユーザー登録フォームよりメールアドレスをご登録下さい。(メールアドレスと簡単なアンケートに答えるだけの登録です。)
  3. 適宜、集計画面(あなたの記録状況はこちら)で、自分自身の状況を確認していただけます。廃棄重量や量をお金に換えた金額、全体平均、自分が捨てているものの傾向などが集計されて画面に表示されます。
  • (注意)PC、タブレット、スマートフォン(通信ができる端末)のいずれでもアクセスができます。
  • (注意)利用を中止したい場合は退会ボタンを押していただければ退会できます。

 登録は簡単(個人情報の登録は不要)、ご利用は無料です。ぜひ、ご利用ください。

アプリに関するお問い合わせ

特定非営利活動法人ごみじゃぱん(神戸市灘区六甲台町2-1 神戸大学経済学部内 アカデミア館407号)

食品ロスの削減・ごみ減量の取り組み

1.フードドライブ

  フードドライブは、家庭に眠っている食品などを持ち寄り、それを必要としている福祉団体や施設等に寄付する活動のことです。本来捨てられてしまう食品等を地域の資源として有効利用することで食品ロスの削減・ごみの減量にもつながります。

 フードドライブによりご寄付いただいた食品等は、「一般社団法人フードバンクびわ湖(フードバンクびわ湖たかしま)」を通じて、市内の福祉団体等に配布されます。

フードドライブしてお受けできるもの

 お米、レトルト食品、缶詰・ビン詰め類、インスタント食品、乾麺(そうめん、パスタ類)、お菓子、飲み物、粉ミルク、離乳食、贈答品(お歳暮、お中元)、イモ類、日用品(タオル、洗剤など)、新品文房具、子ども用オムツ・おしりふき

 (注意)ただし、未開封・未使用の品で、食品については賞味期限が1カ月以上ある常温保存が可能なものです。

フードドライブの開催時期

 フードドライブは5月、8月、10月、3月に開催を予定しています。具体的な日時等については、事前に広報等でお知らせします。また、市役所(環境政策課および各支所)では、常時、食品や日用品のご寄付を受け付けています。食品ロスを地域の資源とするため、皆様のご協力をお願いします。

2.ダンボールコンポスト

 ダンボールコンポストは、ダンボール箱を利用して生ごみを処理する容器のことです。土壌改良材を入れたダンボールの中に生ごみを入れると、微生物が生ごみを分解し、堆肥(肥料)が作れます。少額の材料費で始められ、ベランダなどの小スペースでも取り組める生ごみ減量法です。やり方など詳細については、「ダンボールコンポストマニュアル」をご覧ください。

環境政策課ではダンボールコンポストに取り組んでいます。取り組みの様子は下記リンクからご覧いただけます。

関連情報

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〒520-1592
高島市新旭町北畑565
電話:0740-25-8123
ファックス:0740-25-8156
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