定例会見(平成31年2月19日開催)WEB市長室

日時：平成31年2月19日（月曜日） 午後3時30分～
場所：高島市役所 新館 災害対策本部室

 まず、2月4日から15日まで実施されました日米共同訓練についての所感でありますが、饗庭野演習場での日米共同訓練は、通算16回目でありました。とりわけ、MV－22、いわゆるオスプレイを使った訓練は、平成25年の日米共同訓練に続いて2度目の訓練となり、市内外から様々なご意見や心配されるお声を届けていただきましたけれども、大きな事故もなく無事に終了され、正直なところ、ほっとしているところでもあります。2月15日には終了式が執り行われ、その後に私のところへ終了の報告がございました。訓練の実施にあたりましては、かねてから安全要請をさせていただいており、特にその中で飛行ルートについてはあらかじめ明示をしていただきたいと強く要望をしていましたが、残念ながら知らされませんでしたので、終了報告に来られた時には、飛行ルートの事前明示につきまして、防衛省側から米軍側に対して申し入れをされるよう、改めて要請をしたところであります。

 さて、私は2期目のちょうど折り返し点を迎えたわけでありますが、当初予算が一般会計で279億5千万、対前年の予算ベースでマイナス5.4％となりました。庁舎の増改築にかかる予算が平成30年度で終了するということから当然ではありますが、就任させていただいて6年あまりを経て、ようやく庁舎問題が決着し、本年5月の連休明けには、本庁以外に分散している部局も集約され、ようやくこれで将来に向けて一体的なまちづくりを進めていく市役所の基礎が整ったのではないかという思いでおります。

 一方で、新たな課題もございます。環境センター問題であります。昨年12月に新たな後継処理施設の建設予定地を朽木宮前坊地先とするという決定をしていただきました。新年度におきましては「施設整備基本計画」の策定や、平成31年度（2019年度）、平成32年度（2020年度）の2カ年をかけました「生活環境影響調査」、建設予定地の地権者の方々との用地買収の協議を進めていかなければいけません。現在の環境センターは停止し、民間にごみ処理をお願いしていますが、今後のスケジュールとしましては平成36年度末（2024年度末）までには完成させたいと考えております。これから市の各部局が関係してくる事業でありますので、市をあげてこの環境センターの整備に対応していきたいと考えております。

 また、地方創生総合戦略でありますが、平成27年度から平成31年度までの5か年の計画としていました現在の総合戦略が、新年度に計画最後の年を迎えます。つきましては、それに続く第2弾の総合戦略について平成31年度中に策定作業を行い、引き続き人口減少社会に備えるべく平成32年度からの5か年計画を作り上げたいと考えております。

 最後に、子育て支援策についてでありますが、消費税が引き上げられることに伴い、国の制度としては3歳児から5歳児の保育料は全て無料、そして0歳児から2歳児については住民税非課税世帯のみを対象として無料化されることとなっております。ところが、当市においてはこれまで子育て支援策を可能な限り充実させるべく予算措置をしてきており、既に世帯の2人目以降の子どもは所得制限を設けずに無料とする制度を適用しておりますので、国の制度に従いますと住民税課税世帯の0歳児から2歳児の保育料が発生し、行政サービスが後退するという状況に陥ります。そのような背景から、当市では、住民税が課税か非課税かに関わらず、全ての子どもの保育料を無料にさせていただくという方針で予算編成し、提案いたしました。県内の状況をお聞きしますと、おおよそ国の制度に準じられるところが多く、このように踏み込んだ市町はないようにお見受けしております。子育ての支援は、今後も高島市の一つの政策の柱としてしっかりと取り組んでいきたいと考えております。

市議会3月定例会 提出議案概要説明