定例会見(平成28年2月19日開催)WEB市長室

更新日:2023年03月31日

日時:平成28年2月19日(金曜日) 午後 3時30分~
場所:高島市役所 2階 会議室

 私は就任以来、この組織の人材育成をどうしていくのかということをこれまで色々と考えてきました。
 平成25年の後半から若手職員にエントリーをしていただき、こうした記者会見の場でありますとか、政策調整会議や課題協議、あるいは議会の答弁協議の場に、若手職員からなる研修受講者に同席してもらっています。
 議論を聞いてもらうだけでも、その職員の将来にとって何かプラスになるのではないかと考えているからです。
 当初、エントリーしてくれる職員がいるのかと心配でしたが、初年度は12名、2年目は7名、そして今年度は10名の職員がエントリーし、先ほど話したような場に同席し、議論を傍聴したり、毎年テーマを設けて課題対応策の企画提案を行ってもらっています。こうした課題対応策については、予算に反映できるものは、積極的に反映するつもりです。
 今後も、いろんな場面で研修受講者が同席をさせていただきますが、ご理解をいただければと思います。

 さて、先ほど午後1時30分から議会の全員協議会を開催させていただき、今月26日から開会される3月定例議会へ提案します議案および予算案のご説明をいたしました。
 今日は主に、提出予定議案、とりわけ予算案につきまして、後ほど担当部長等から説明をさせていただきますが、冒頭に私から予算編成などに関しまして、この機会に若干述べさせていただきます。

 私自身も4年間の任期の内、3年が経過をいたしまして、いよいよ第4コーナーに差し掛かったという場面でもあります。過去3年間は、本当に次から次に色々な事が起こり、中には予期せぬ事態もありましたし、そうした課題対応にかなりの時間を費やしたと思います。
 そうした中にありましても、常に新たな政策を打ち、持続可能な高島市をしっかりと次の若い方々、あるいは将来を担う人たちに引き継いでいかなくてはなりません。そのために私に4年という期間が与えられているのですから、しっかりと将来を見据えて、政策も実現させていただいてきたところであります。

 4年目となる来年度予算につきましては、こうした延長線の上にありますので、私の思いとしましては、より確かな道筋をつけるための予算編成であるという整理をしているところであります。
 とりわけ、ご案内のとおり昨年から地方創生の取り組みが始まっております。これも若干、国の予算付けが前倒しになり、例えば、当初、平成28年度に予定しておりました事業の内の一部を平成27年度予算で対応すべく、補正予算に計上しています。
 地方創生にかかる国の予算は、年度単位に決まっているわけではなく、五月雨式に予算措置がされておりますので、その都度、事業の前倒しを行っています。新年度予算にもエントリーしておりますが、幾つかの事業は平成27年度予算の繰越し事業として実施します。このように、年度による切れ目が無いよう、しっかりと地方創生総合戦略の予算を組んでおります。

 また、ご案内のふるさと納税ですが、平成27年度の当初予算で1億円を計上していましたが、全国から思いのほかご寄付をいただきまして、昨年12月で1億円の補正をいたしました。これに対しまして12月の1ヵ月間で1億円を遥かに超えるご寄付をいただきましたので、また改めて、3月議会で7000万円の増額補正を計上いたします。
 これにより平成27年度中の予算の合計は、2億7000万円の寄付を見込ませていただくこととなります。新年度は当初予算から3億円のふるさと納税による寄付の収入を見込ませていただいております。
 平成27年度の状況ですが、東京方面からたくさんの寄付をいただいており、希望される寄付金の使途で最も多いのが、子育て支援・青少年の健全育成であります。
 この情報は、その都度提供させていきたいと思いますが、ご寄付をいただいた皆さんの思いを受け止めながら、この機会に子育て支援の充実を図らせていただこうと、当初予算にも反映しています。
 例えば、2人、3人のお子さんがいらっしゃる場合の保育料は、国の制度で4月から所得制限を設けて、一世帯の所得の合計が360万円までの世帯で、3人目は無料という制度が踏襲されます。
 県はこの制度に上乗せを行い、一世帯の所得制限を合算して470万円まで引き上げます。この制限額470万円ですと、オーバーをする世帯が結構ありますので、高島市は所得制限を行わず、2人目の保育料を半額に、3人目以降は全額無料といたします。
 また、2人目や3人目のお兄ちゃんやお姉ちゃんが中学生であっても、高校生であっても、あるいは大学生であっても、社会人であっても制限は行いません。
 ふるさと納税に寄付をされた方の、子育て支援に対する思いを最大限生かしたいと思います。

 また、高島市は広大な面積を有する地域ですので、可能な限り旧6地域に均衡を図れるような、かつ地域振興につながるような予算を編成させていただいているところです。今回の予算は、合併した高島市として予算編成をするのが12回目になるわけですが、過去最大規模の予算となります。
 そうした意味から、今回は積極予算となり、持続可能な高島を創りあげるための布石として、確かな道しるべをつけるための予算編成といたしました。

 先日、議会の全員協議会でもご説明申し上げましたが、昨年の3月末で廃校になりましたマキノ北小学校と今津西小学校の跡地利用については、およそ1年をかけて議論を進め、おかげさまで企業誘致という形で両校の活用を行う予定としています。
 マキノ北小学校については、琵琶湖淡水魚の養殖関連事業の拠点として、既に現地で取り組みも進めていただいております。今津西小学校につきましては、県内の企業との協議で、キクラゲやシイタケの生産拠点としてご活用いただくということで先日、基本合意をさせていただきました。
 今議会では、両校の校舎およびその敷地等について当面5年間を無料で貸し付けるという提案をさせていただきます。このように、農林水産物の6次産業化につなげられるような、確かなスタートを切らせていただいているということも、大きなニュースになるのではないかと思います。
こちらにつきましては、今後の進捗状況を見ながら、その都度、資料提供なり発表なりをさせていただきたいと考えています。

 以上、簡単でございますが、3月定例会に提出する予算等に関する私の所感とさせていただきます。

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