定例会見(平成26年11月20日開催)WEB市長室

更新日:2023年03月31日

日時:平成26年11月20日(木曜日) 午前10時~
場所:高島市役所 2階 会議室

 おはようございます。
 昨日議会の全員協議会を開催いただきまして、12月議会に提案させていただきます予定の議案、あるいは条例案件等、主だったものについて、この機会に何点かご説明、ご報告させていただきます。

 まず、環境センター問題です。

 先日18日に、三日月知事が回収状況であるとか、ばいじんの今の保管状況などを一度見たいということで現地にいらっしゃり、その時にいろいろ実情を申し上げました。
 フェニックスへの対応については、もうすでに新聞でも一部取り上げていただいておりますが、第三者調査委員会の報告が9月22日にあり、それを受けて市としてどういう改善をしてきたかという趣旨の改善報告書を、今日午後からフェニックスの方に、政策監以下、担当部長や担当者がお邪魔し、取り組み状況などをご説明をさせていただく予定です。これは、あくまで事務的なレベルですので、あえて公表はしておりませんし、フェニックスでも事務担当者がその状況について聞き取りをするということになっています。
 現場の方は、1号炉、2号炉全て、11月に入りましてからストップをし、今、改修を行っています。おかげさまで、改修作業は順調に進み、来週26日に終える見込みです。その後、試験稼働をさせていただきます。それがだいたい1週間くらいの予定で、その後12月の頭には、本稼働をさせていただいた上で、ばいじんの採取をし、念のため分析をさせていただく手はずです。おそらく、分析結果が12月10日前後には出るかと思います。
 こうした流れの中で、市の第三者調査委員会を、できれば12月中旬くらいに、回収結果と分析結果をまず報告させていただくような形で開催させていただきたいと思っております。
 それと並行し、正式な日は未定ですけれども、だいたい12月中旬くらいに、フェニックスの第三者委員会の議論を受けて、受け入れ是非についての検討がなされるように聞いております。
 京都の城南、奈良の桜井、それから私どもの3事業所が現在受け入れ停止ということになっておりますが、一部城南については、10月15日から不燃物について受け入れが再開されていると聞いております。
 いずれにしても12月のフェニックスの検討で、どういった議論をいただき、高島についてどういった判断がなされるかということを、私ども、当面注視しなければと思っております。
 それから、18日の知事の現場視察の時に、高島としてどうするのかというお話もいただいておりました。
 私も、フェニックスに何度かこれまで寄せていただきました。6月11日に公表をし、12日に神戸市、尼崎市、フェニックス、それから兵庫県に謝罪にお邪魔をし、それ以来ということにもなりますし、一定、これまで考えられるやるべきこと、やらなければならないことは、精一杯やらせていただいたという思いでもありますが、そういった中で信頼回復をどのようにご理解いただくのかということも踏まえながら、日程調整も全く白紙でありますし、相手方もどういうふうに受け止めていただくのか分かりませんけれども、できれば、今の段階での報告を、12月くらいにはさせていただきたいと思っております。そこで、受け入れの再開を要請するかどうかは、もう少し推移を見守らせていただきたいという思いです。

 そこで、お配りをしている資料の2ページ、「一般会計 9,320万円」という部分、番号4をご覧ください。「環境センター管理運営事業」で、事業内容に「薬剤等消耗品」「光熱水費」それから「負担金」というのがございます。この「負担金」ですが、これは、フェニックスで当面9月までに発生した大気調査ですとか粉塵調査、それから水質調査、あるいは、高島市が平成19年から約660トンほどのばいじんを神戸沖に埋立処分をさせていただいた訳ですが、何年何月に高島がどこに埋め立てをしたかということがだいたい分かりますので、そうした地点のボーリング調査費用も含まれています。そうした経費について、先ほど申しましたように9月までの分ということで請求をいただいております。内部でいろいろな角度から検討させていただき、もちろん、顧問弁護士にもご相談申し上げ、かかる経費については、支払わざるを得ないという判断をし、この12月議会に補正予算として提案させていただく次第です。

 環境センターについては、こうした状況であります。

 それから、ご覧いただいております予算の主な事業内容で、資料の3ページをご覧いただきますと、8番の「鉄道駅バリアフリー化事業」で、基本構想の策定業務委託料としてマイナス485万5千円を上げております。これは、新旭駅のバリアフリー化、いわゆるエレベーター設置にかかる基本構想の策定費用です。これにつきましては、新旭駅のバリアフリー化について、なんとかJRのご理解をいただくよう、昨年来、繰り返し京都支社に赴き要請をしてまいりました。

 ご案内のとおり、JRがバリアフリー化のためのエレベーターを設置するには要件がございまして、その中に一日平均の乗降客数が3,000人以上というのがございます。これに対し、新旭駅の乗降客数は、2,300人から2,400人で、これによれば基準に満たず採択されないということになります。現在、京都支社管内で、乗降客数が3,000人を超え、エレベーター設置要望をしている駅は60か所を上回ると聞いております。
 こうした中で、私の思いは、この庁舎を利用させていただき、必要最小限度の増改築で、現在分庁という形になっている安曇川の教育委員会、今津の市役所別館の土木上下水道部を集約し、かつ、防災機能を併せ持つような施設整備をすることで、市役所の本庁舎がある駅にエレベーターが無いという事態について、何としてもご配慮いただきたいと兼ねてから申し入れをしてきたところです。JR京都支社にも私の思いを受け止めていただき、そういうことであれば、前向きに検討しようと、JR西日本本社とも協議を重ねていただいてきました。
 しかしながら、9月26日に、市役所の位置を定める条例改正が否決をされましたため、先日、JR京都支社にお邪魔して支社長ともお話をし、こうした経緯をご説明申し上げました。その際、JR京都支社としては、決して新旭駅へのエレベーター設置が、全く選択の余地がないということではなく、JR西日本まで話は上がっているので、何とか引き続き設置に向けて、市の取り組みを見守らせていただきたいといった、誠意といいますか、ありがたい厚意をも含んだお言葉を蔵原支社長からいただいてきたところです。
 しかしいずれにせよ、この基本構想策定にはJRの協力がなければ取り掛かることができませんので、一つのけじめとして、年度内執行は無理なものとして、一旦はここで予算を落とさざるを得ませんので、補正予算で減額を提案するものです。ただ、新旭駅のエレベーター設置が将来にわたって不可能ということではございませんし、何としてでも設置に向けて、引き続き取り組んでまいりたいと思います。

 それから、もう一つの資料に提出案件の一覧表がございます。
 この一覧表の1枚目、議第110号「高島市教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例案」についてご説明します。内容をご覧いただきますと、「平成27年1月に支給する教育長の給料月額を10パーセント減額することについて、所要の改正を行うもの。」とございます。
 ご存知のとおり、小学校の統廃合について、3校の統廃合を来年4月にという前提で9月議会にご提案を申し上げました。これは決して拙速に、強制的に進めるものではないテーマですし、保護者や地元の理解を求めて、しっかりした説明の上で、合意を得て進めるべきというのが、これまでの方針といいますか、私の思いであります。
 条例提案する際にも、その点について念には念を入れて確認したところ、とりわけ、広瀬小学校のPTA会長さんから、27年4月の統廃合を求める内容の文書も提出されているという報告を受けましたので、短期間にはなるものの、広瀬小学校も含めて3校あわせた提案をさせていただいたところです。ところが、提案させていただいた後に、一部保護者の方から、もう少し慎重に進めていただきたい、説明が十分でないといったご意見をいただき、結果的に、議会で修正をされる形で、広瀬小学校だけが1年先送りの28年4月の統廃合ということで決着し、議決をいただいた訳であります。
 この間私も、保護者の方、あるいは議会からいろいろなご意見をお聞きしました。その上で、やはり、9月議会の閉会ごあいさつで申し上げましたように、保護者の立場に立った、あるいは子どもたちの立場に立った、しっかりとした説明が教育委員会で十分なされないまま統廃合の提案がされたというふうに判断したところです。地元の方に誠に申し訳なく、教育委員会の対応が十分でなかったということで、教育長自ら、1月の給与、報酬を10%削減するということで、提案をいただいたわけです。

 あわせまして、事後報告になってしまいますが、すでに11月12日に、教育委員会の担当部長並びに担当次長に対して、厳重注意の指導措置がなされたという報告を先日受けました。本来であれば、資料提供や会見をさせていただくところですが、事後報告となり申し訳ございません。

 それから、もう1点、議案資料の議第106号であります。損害賠償の和解の議決です。補足資料をご覧ください。

 3月14日に市民病院で手術をされた患者様の様態が悪化したことを過小評価をしてしまい、結果的にお亡くなりになられたという事案です。
 この方は、14日に手術をされ、16日未明に容態が悪化し、3月25日にお亡くなりになられました。市内在住の50歳代の男性であります。診療経過は資料にございますとおり、2月27日に、慢性の消化管の出血源の病巣が認められ、結腸の切除手術で人工肛門の造設術が施行されました。しばらくしまして、3月15日から状態が悪化し、翌日未明に心肺停止状態となり、その後改善しないまま、3月25日にお亡くなりになられたという事案です。診療上の過失とその要因ですが、術後管理において、15日午後以降の患者の容態悪化を過小評価してしまったために、直腸吻合部の縫合不全および汎発性の腹膜炎の由来による敗血症によりお亡くなりになられたという事案です。
 その後、病院関係の医院長ならびに担当医師等で、遺族の方々と協議を重ね、損害賠償の請求が出されましたので、その損害賠償について関係弁護士等々と相談をさせていただき、賠償金としてこの53,537,574円を支払うことで和解をさせていただきました。
 相手方のお名前の横に、「他7名」と書かさせていただいております。これは、子どもさん等、お亡くなりになられた方の親族が対象ということです。

 私の方からは、少し時間をいただきましたけども、以上で報告にかえさせていただきます。よろしくお願いいたします。

案件

市議会 12月定例会 提出議案概要説明

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