定例会見(平成26年2月20日開催)

更新日:2023年03月31日

日時:平成26年 2月20日(木曜日) 10時00分
場所:高島市役所 2階 会議室

 来週水曜日(26日)から定例会が始まりますので、それに先立ち、市政に関する近況、予算ならびに今議会に提案させていただく議案のいくつかについて、考え方などをお伝えさせていただきます。

 まず、司会から冒頭ございましたように、今日は4人の職員がこの場に参加をさせていただいております。

 昨年から1年間仕事をさせていただき、市にとって組織力の向上が何より欠かせないとの思いで、管理監督者に対して、職員の人材育成や組織力の向上についてお願いをしてきました。組織力向上が一気に目に見えるというのは、なかなか難しいことと重々承知していますが、将来を担っていただく若手職員に色々な勉強の機会を用意させていただき、自身で市政に関わり、考え方や将来のあり方などについて学んでいただきたいと思い、昨年12月に実践型の政策形成研修を開講することといたしました。

 対象を若手職員に限定し、庁内で公募をしましたので、どれほど参加があるか心配をしておりましたが、12名の職員が名乗りを上げてくれました。この1月に研修グループを立ち上げ、12月まで研修をしていただくつもりです。

 研修では、例えばもう既にさせていただいたのですが、予算査定の場に同席していただき、各部局長等とのやり取りを聞いていただきます。それがひとつの政策形成につながればという思いですし、こういう定例記者会見の場にも同席をしていただいて、記者の皆さんとのやり取りや、皆さんに対してどういう思いで臨むのかということを感じ取ってもらえればと思います。

 今日は研修生の参加は4人ですが、本来業務もありますので、なかなか一度に12名全員が揃うというわけにもいかず、研修生同士で情報をそれぞれ共有していただきます。このような形で記者会見の場にも同席させていただきますが、よろしくお願いします。

 また、議会が始まりますと答弁協議がありますが、そこにも同席していただければと思います。

 それから、研修グループには、1年をかけて取り組むテーマを私から与えています。そのテーマについて、研修生の皆でどう議論したら良いか、どういうところに視察に行ったら良いかということを考えていただき、最終的には27年度の政策に反映させていただければということで、課題を与えています。

 次に今議会に提案させていただく議案等についてですが、後ほど担当から詳しくご説明をさせていただきますが、まず1点目に組織機構の見直しがあります。

 この1年ずっと組織を見てきましたが、部によっては非常に間口が広く、どうしても指示命令がしっかりと伝わっていないのではないかと思う時もありましたので、現行の市民環境部と産業経済部をそれぞれ分割をさせていただき、市民環境部を市民生活部と環境部の2つに、産業経済部は、農林水産部と商工観光部の2つに分けさせていただこうと考えています。

 それから、上下水道部につきましては、この4月から一部徴収業務を民間委託する結果、職員を6名少なくすることができるため、部を廃止して、土木交通部の中に上下水道課を新設することで組織のスリム化を図るというご提案をさせていただきます。

 また、予算全体についてですが、私の政策には、5つの分野がございます。それぞれ私なりにロードマップを持ち、4年間で順次実現につなげるため、今議会にもそのいくつかを提案させていただいています。

 ただ、4月から消費税が3%上がることに伴い、国は5兆5千億の経済対策を用意をしていますので、この3月議会で補正予算として一部前倒しで活用させていただくため、来週からその査定に入る予定です。

 例えば、義務教育施設のエアコン設置やトイレの改修については、3月補正で対応させていただくこととし、この3月補正と26年度の新年度予算を合わせながら政策実現をさせていただきたいと考えています。

 今日は26年度の新年度予算のご説明のみとなりますが、他にも3月補正で政策実現のための予算を用意しているということをお含み置きください。

 それから、懸案のサッカー場、庁舎の整備あるいは支所の整備方針についてであります。

 既にマスコミ関係者におかれましては、一部報道をしていただいていますが、私の政策の大きな柱である「庁舎の移転新築は凍結」というテーマについてお話しさせていただきます。
 これについては、昨年3月の議会から、定例会ごとにご質問をいただいてきたところです。既にご承知のとおり、平成27年度から交付税の合併特例が廃止され、段階的に交付税が縮減・削減されるのは、もう目の前であります。そういう大変厳しい財政状況を踏まえる中で、現在のこの新旭庁舎は、まだ建設後20年余しかたっておらず、耐震もできています。

 さらに現庁舎は、平成5年に22億ほどかけて建てられており、まだ借金を返済している状況です。借金はあと2億円余り残っており、その償還もしていかなければなりません。そういう状況の中で、果たして今津地先に新しい庁舎を建てることが、本当に市民の皆さんにとっての優先課題、重要政策であるかを考えますと、やはり今のこの庁舎を最大限活用させていただき、不足するところは最小限の増築をさせていただきたいとの思いに至り、、定例会ごとにそのようにご答弁させていただきました。
 そこでは、サッカー場も含めた基本設計の予算提案を、26年度の当初予算でさせていただきたいとご説明をしてきましたが、議会からは、例えば「合併協議の合意事項を順守すべき」というご意見や、「今津地先と明示されている条例に抵触するのではないか」、あるいは「議論が拙速ではないか」といった様々なご意見をいただいたところですし、特別委員会でも先般のような議論が出たわけであります。

 また、各地域審議会にもそれぞれご説明させていただきましたところ、本当に様々なご意見をいただき、中には署名運動まで展開されるといった事態が昨年来続いてきたわけであります。

 そういう中で、予算を提案し、可決、否決、あるいは修正、あるいは再議という様々な想定をシミュレーションいたしますと、4月以降市政が空白になってしまわないか、あるいは市政が混乱してしまわないか、またこのことにより、合併後の一体的なまちづくりを目指している中で、市政が二分されるのではないかなど、私なりにあれこれと懸念したところです。
 こうした中、当初予算については、ぎりぎりまで熟慮させていただき、最終的に今議会でサッカー場や庁舎に関係する予算提案は、一旦見送らざるを得ないという判断に先週末至ったところです。

 ただ、庁舎の増築等においては、国の合併特例債という財政支援を得ることがまずもって必要になります。この合併特例債の活用は5年間延長され、平成31年度までの予算執行に対して適応されるということになりました。これは、もちろん庁舎だけでなく、道路や河川改修、教育施設その他の施設改修等にも適用されるわけですが、考えますとあと6年しかないわけです。それが、今回の先送りによって残すところ5年となり、庁舎一つを取っても、基本設計から実施設計、それから本体の増改築と考えますと、さらにぎりぎりになるわけです。加えて支所の整備改修も併せてやっていかなければならないことを考えますと、いよいよ時間が足りなくなってしまいかねません。

 これを踏まえますと、どうしても26年度中には、一定決着させていただかねばなりません。新年度の当初予算では、今回のような対応になりましたが、26年度中には改めて市議会に対して、何らかの形でご提案をさせていただきたいと考えています。
 サッカー場につきましても同様です。これにつきましても、昨年から庁舎問題と同様に、職員によるプロジェクトチームを立ち上げ、様々な角度から検討を重ねてきました。

 これにつきましても、議会あるいは地域審議会、さらには地元三谷区の住民の方々との話し合いもさせていただき、本当に色々なご意見を聞かせていただきました。中には、できれば土地を買い戻しをしたいという方も複数いらっしゃいましたし、あるいは手を付けないでほしいというご意向もある中で、太陽光発電や多目的広場、あるいは駐車場、分区園といったご提案をさせていただきましたが、もうしばらく色々なご意見をお聞きしながら、今後の対応について考えていきたいという思いに至ったところです。

 なお、いずれも市政モニターやパブリックコメントをさせていただきました。

 例えば、庁舎問題につきましては、およそ1か月のパブリックコメントをさせていただき、18日の締切までに、93名の方からご意見をいただきました。そのうち61名の方が方針案について賛成のご意見で、ちょうど3分の2ぐらいが賛成でした。そして3分の1に相当する30名の方が反対でした。さらにお二人がその他意見ということで、これを除きますと、3分の2と3分の1というのがパブリックコメントです。これが全ての民意であると申し上げるつもりはありませんが、そういう意見であったということです。

 それから、市政モニターのご意見をお聞きしたところ、これもおおよそ3分の2の方が賛成でした。その次がその他意見で、現状で特段市民生活に影響はなく、このままでいいのではないかというご意見も多くあり、それが約20%ぐらいです。そして10%余りが反対ということで、だいたい賛成が3分の2、その他意見と反対が3分の1というところが、市政モニターやパブリックコメントの状況です。こうしたことも参考の一つにさせていただいて、ご意見を真摯に受け止めさせていただければと考えています。

 以上、いくつか申し上げましたが、市政を1年間担わせていただきまして、ある意味、いよいよ本格的な予算組みということになるわけであります。そういう意味では、既存制度の廃止・見直しも提案させていただきましたし、不足する部分については予算の増額をさせていただき、新規の施策につきましてもいくつか盛り込ませていただいたところです。

これから、それぞれ担当部局の方からご説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。
 私からは以上でございます。

案件

市議会3月定例会提出議案概要説明

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