定例会見(令和4年2月16日開催)

更新日:2023年03月31日

日時:令和4年2月16日(水曜日) 午後3時30分~
場所:高島市役所新館3階会議室7

 本日は、来週24日に開会する3月議会定例会の1週間前にあたりますので、市議会全員協議会にお示ししました来年度当初予算案を含む提出議案の説明と、最近の状況等について記者の皆様と意見交換をさせていただきたいと思います。

1、新型コロナウイルス感染症について

 ご承知のとおり、全国の新規感染者が2月3日に10万4千人を超え、ここにきてやや減少傾向に推移をしているところではあるものの、全国的には全く予断を許さない状況でもあります。
 とりわけオミクロン株による感染は、高齢者の重症化や致死率が低いと一般的に言われておりますが、大阪あたりでは医療体制がひっ迫してきているとも伝えられております。

 また、県内では連日多くの新規感染が確認されており、今日の午前中では県全体で600人を超える新規の感染があり、高島市内でも午前中で23名が確認されております。
 毎日のように感染状況の報告を受けておりますが、やはり、小学校・中学校等の学校で感染し、子どもたちが自宅で療養することによって濃厚接触者となったご家族の方が感染するというケースが多いです。

 新たに感染された方については、もう少し国や県で分析を詳細にしていただければと思うところがあります。例えば、2回目のワクチンを接種されたのかどうか、あるいは3回目のワクチン接種も始まっていますが、そのワクチンも接種されたのかどうかといった情報等、客観的なエビデンスとしてしっかりと分析して、その情報を国民で共有し、必要な感染防止対策につなげていく観点も必要ではないかと思います。

 いずれにいたしましてもそのような状況の中で、新規感染者の減少傾向は非常になだらかな高止まりの状態にあると受け止めており、全国的な動向に準じて昨年の12月から3回目のワクチン接種を医療従事者からスタートさせていただいております。国においては、当初2回目のワクチン接種を終えてから8か月を経過してからという話もあったり、7か月、さらには6か月、しかもそれを階層別にということで、非常に複雑といいますか、日を追うごとに3回目のワクチンの取り扱いが異なるということで、現場に混乱をきたしているというのも事実でなかろうかと思います。

 高島市におきましては、昨年の12月から医療従事者や福祉関係施設の高齢者の入所者、そしてそこにお勤めの職員を対象に優先して接種を始めさせていただきました。
65歳以上の方々は7か月要件であり、3月からは1か月短くなって6か月要件ということでありますが、本市でもそれらの基準に従って接種券の発送をさせていただいているところであります。

 今週の月曜日時点で3回目の接種を受けられた方は、高島市においては対象者の10%を超えている状況であります。併せまして、現在、これは市独自の取り組みでありますが、学校現場や保育園での感染が複数見られましたので、教職員、そして、保育士、自衛隊の航空・陸上の隊員の皆様、消防団、警察官など、いわゆるエッセンシャルワーカーについては6か月を経過した方から3回目の接種のご案内をさせていただいているところでもあります。

 ワクチンの配分につきましては、ファイザーとモデルナがほぼ2分の1ずつのようでありますが、若干懸念をお持ちの市民の方もいらっしゃるかと思いますが、総量としては何とかクリアできるかと考えているところでもあります。
 そして、5歳から12歳未満の方々へワクチン接種のご案内を差し上げるということで、感染がまだまだ引き続いて拡大している状況の中、3回目の接種がこれまで以上に円滑に、必要とされる方々に行き届くよう、市としてもしっかりと対応してまいりたいと考えております。

2、饗庭野演習場における実弾射撃訓練の再開について

 報告事項になりますが、昨年6月に饗庭野演習場で120ミリメートル迫撃砲が演習場外へ着弾する事案が発生いたしました。防衛省に対して厳重抗議をさせていただき、中部方面総監部で原因究明や再発防止策を講じていただきました。
 市ではその内容を検証し、最終的には12月21日に実弾射撃訓練の再開を容認いたしましたが、その直後の12月24日に、直接、防衛大臣や防衛省の幹部の方々にお会いし、重ねて安全要請をさせていただきました。

 その後、先月31日に実弾射撃訓練が再開されるということで、私も念のため地元周辺の区長さんとともに実弾射撃訓練の現場を確認させていただきました。
 再発防止策に掲げられております弾薬に装着する火薬はあらかじめ市外で外された状況で持ち込まれておりましたし、それを使われていることも確認いたしました。
 また、迫撃砲そのものにストッパーをかけ、上下左右に許容される範囲外に砲塔の向きが変えられないように装備もしっかりとされておりました。
 点検体制もさらに必要な体制を整え、安全点検をして訓練をしていただいたところでもあります。

 この実弾射撃訓練の再開後において、市の方に苦情等が届けられているかを確認をさせていただきましたところ、市内から特段の苦情は届いていませんでしたが、琵琶湖の対岸の彦根、長浜、米原あたりから数件程度の問い合わせが高島市の方に届けられたようであります。
 こういう冬空の雲が低い状況では、爆撃音が雲下を反射しながら音が届くので、非常に距離はございますが対岸から問い合わせがあったとの報告を受けております。

 いずれにいたしましても、本日も近畿中部防衛局の局長が来庁され、重ねて今後の安全対策に万全の措置を講じるよう、口頭ではありますが要請をさせていただいたところでもあります。

 本日は、冒頭申し上げましたように、3月議会に提案させていただく予算をはじめとした関係議案について、後ほど担当部長等からご説明をさせていただきます。今年の1月中旬あたりから時間をかけて職員の皆さんと議論を重ね、高島市の持続可能なまちづくりにつながる各施策を新年度予算として編成させていただいたところでありますので、ご理解いただきますようお願い申し上げて私の所感とさせていただきます。

この記事に関するお問い合わせ先

〒520-1592
高島市新旭町北畑565
電話:0740-25-8000
ファックス:0740-25-8101
秘書課へのお問い合わせ