定例会見(令和6年2月13日)

更新日:2024年02月28日

日時:令和6年2月13日(火曜日) 午後3時30分~
場所:高島市役所新館3階会議室7
 

ご苦労様でございます。今日は定例の記者会見と合わせまして、来週の21日から開催される議会3月定例会の1週間前ということで、先ほど市議会の全員協議会を開催していただきまして、3月議会に提案する令和6年度の一般会計の予算案をはじめ、関係する各議案を説明させていただいたところであります。

令和6年度予算について

令和6年度の予算案件につきましては、総務部から説明をさせていただくことになりますが、令和6年度の予算は総額335億5,000万円、対前年度比10.7%増という、極めて積極的な予算となっております。その背景は、いよいよ合併をしましてからの国からの財政的支援であります、合併特例債の発行期限が令和6年度が最終期限を迎えることになり、併せまして、防災減災国土強靭化の支援制度も令和7年度が期限となっております。そういう有利な財政支援措置を最大限活用しながら令和7年あるいは令和8年に予定をしておりました一部の事業等につきましては、この機会に可能な限り前倒しをさせていただきたいと思い、予算編成をさせていただいた結果、市政始まって以来の最大規模の当初予算となったところであります。また後ほど担当部局の方から説明をさせていただきますので、よろしくお願いします。

それから今日は記者資料提供という形で、その他にも5件の情報を市政記者クラブさんに資料提供させていただきます。

新ごみ処理施設整備について

その中で、この機会に、2番目の新ごみ処理施設整備の基本計画の策定についてお話しさせていただきます。基本計画書が出来上がりましたので、配布させていただいております。高島市の環境センターの不正問題はこれまで事案が発生して10年の経過をたどってございます。平成26年6月でありましたが、その当時の、今は停止をしておりますが、環境センターで1年、365日一般家庭から出されます一般廃棄物、可燃ごみを焼却処分して、そして焼却後に出てまいります煤塵のダイオキシンが基準値を上回っているにもかかわらず、過去7年にさかのぼって、その数値をある意味隠ぺいして、そして大阪湾フェニックスセンター、滋賀県の場合は神戸沖でありますが、そこへ埋め立て残土として処理をしてきたという事案が発生して、かれこれ10年になるわけであります。当然、関係各方面に謝罪をすると同時に、原因究明でありますとか、あるいは再発防止策等々の取り組みをしながら、併せて民間の学識経験者などを含めました在り方検討員会を設置させていただいて、あらゆる角度から高島市の環境センターの在り方についてご審議いただきました。そしてその中でいくつかのご提案を頂きまして、その中で高島市の人口規模、とりわけ将来に人口が減少してくという推移の中で、単独でごみ処理施設を建設するというよりも周辺の自治体と広域でやる方向も検討すべきではないかというご意見もいただいて、直ちにその当時、大津市や長浜市、米原市、県をまたいで敦賀市にも広域行政の方策を模索させていただきました。ただ、いずれも設計が出来上がっていたり、地元との協議が整った段階等々で高島市との広域行政でごみ処理を一定的にやることは、タイミング的には実現にはこぎつけられなかったという経緯がございます。その後、平成29年にやむを得ず、高島市が単独で設置する方針を出させていただきました。

その後、公募方式を2度やらしていただきましたが、いずれも議会の合意が得られなかったり、あるいは2回目の提案に対して候補地は琵琶湖西岸断層でありますとか、あるいは花折断層が直下にあり地震災害リスクがあるという意見が建設検討委員会からのご意見があったことから、やむやく2回の公募については前に進めることが出来なかったという経験があります。そのような中で、令和4年の夏ごろでしたが、安曇川町の泰山寺区から将来の農業基盤の継続を想定した場合、高齢化や後継者がすぐには見つからないという課題の中で、地域の将来を懸念されて、この機会に環境センターを提案、設置のお話を聞かせていただいて、それ以来、泰山寺での建設に向けて周辺区自治会でありますとか、あるいは泰山寺区とはもとよりですが、議会にもご相談申し上げて、これまで検討委員会でご議論重ねていただいて、ようやく先日2月10日に第4回建設検討員会から答申をいただいた、という経緯がございます。この一般廃棄物の処理は「一般廃棄物及び清掃に関する法律」に基づきまして、市町村の事務とするとうたわれてございますので、本来的には市町村がその事務を担うことが法定要件でありますが、今、焼却炉を停止しておりますので、次の施設が出来るまでという約束で三重県の伊賀市に所在します民間の処理事業者に委託をして、そちらで処分をしていただいている状況であります。このごみ処理行政は住民の皆様にとりまして日常生活の中で一番身近な行政サービスであり、極めて重要な課題でもありますことから、市としましてもこれまでから市の最重要課題としまして、その解決に向けて取り組みを進めて参りました。そうした結果、建設検討委員会から最終の答申を頂いたところであります。のちほどこれも、予算の概要で説明があるかと思いますが、令和6年度の予算に向けましては、いよいよ対象用地の取得でありますとか、あるいは環境アセスメントの仕上げでありますとか、あるいは当該泰山寺区ならびに周辺区・自治会に対します地域振興に必要な予算でありますとか、各項目の中で必要な予算措置を令和6年度の当初予算に上げさせていただいているところでもあります。私としましては、これまでの経過を踏まえながら、何としても計画通り、この環境センターの建設整備に向けて取り組む所存でございますので、各社におかれましてもご理解を頂きますようお願いをする次第でもあります。

あと重要な案件、例えば令和6年度は高島市制20周年でありますとか、そういう節目にもあたりますが、そういう関連資料につきましても提供させていただきますので、またご覧いただければと思います。所感ということで私からは以上とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。