市長記者会見(平成28年1月26日開催)「市職員の懲戒処分について」

日時：平成28年1月26日（火曜日） 午後3時30分～
場所：市役所2階会議室

（平成26年7月20日に開催いたしました「JR湖西線開通40周年記念事業」について、実行委員会会計事務を担っていた本市職員が、同会計から1,205,128円を私的流用したことを受け、会見を行いました）

 本日1月26日、土木上下水道部の参事級男性47歳、この者に対しまして、懲戒免職処分の辞令を交付しました。

 事実の概要ですが、一昨年の平成26年7月20日に、JR湖西線が開通40周年を迎えることから記念事業を実施することとなり、実行委員会を組織させていただいて、事業の開催に向け諸準備を進め、開催に至ったわけであります。
 実行委員会のメンバーにつきましては、後ほど資料を配布させていただきますが、びわ湖高島観光協会、高島市商工会、そしてJR西日本の3団体のほか、県からも補助金をいただいておりましたので県にもお入りいただき、実行委員会の運営のもと、この事業を実施したところです。

 全体予算は、およそ540万円規模の事業予算でした。そのうち県からの補助金がちょうど100万円、残額の約440万円が市の負担金ということで、県と市を合わせて540万円で実施をさせていただきました。その予算の会計から、資料にございますように、1,205,128円を当該職員が私的に流用したということです。
 なお、流用金額につきましては、実行委員会会計に、ご家族から全額返金をされています。

 次に、処分の理由ですが、資料にもございますとおり、地方公務員法の各関係条項に違反する行為であり、極めて悪質な行為であると認識しています。

 また、上司等の処分につきましては、本日付で、直接の上司でありました当時の職員、現在の次長級職員を減給1/10とし、当時の部長級の職員、現在も部長級の職員を戒告処分といたしました。さらに、この3名以外の当時の上司2名につきましても、指導監督に適正を欠いたということで、同時に文書訓告を行いました。

 発覚までの経緯でございますが、関係職員から私に報告がありましたのが1月12日の夕刻、夜間のことでした。
 直ちに必要な事情聴取、関係情報の整理を行った上で改めて報告するよう指示をし、同時に緊急の部長会議を招集して、平成28年1月15日から18日までの間に、今回の件と同様に実行委員会の会計や諸団体の会計を市がお預かりしている、いわゆる公金外会計について、全組織を挙げて、徹底して実態調査を行うよう指示をいたしました。
 公金外会計は合計で257件あり、調査結果につきましては、当然のことながら問題はなかったとの報告でした。

 高島市長の職をお預かりしましてほぼ丸3年が経とうとしているわけですが、この3年間、職員の不祥事が続発し、多くの職員が処分を受ける中で、今回初めて懲戒免職処分という最も重い処分をせざるを得ない事案が発生したことは、断腸の極みであります。
 再発防止の指示を繰り返し行っていたにもかかわらず、平成26年7月20日前後と言いますと、環境センターのダイオキシン問題が発覚し、関係方面にお詫びに赴いたり、その対応策で日夜奔走している最中であったわけです。そうした中で、こういう事案が起こってしまいました。
 職員のコンプライアンス徹底を繰り返し指示していたにもかかわらず、こうした事案が発生してしまったことにつきましては、誠に断腸の思いであり、実行委員会の構成団体、とりわけJR西日本京都支社の関係者の皆さまにはお詫びの言葉も見当たらず、残念でなりません。

 改めまして関係者の皆さま、主催者の皆さまに心からお詫びを申し上げます。
 誠に申し訳ございませんでした。