令和6年度

更新日:2025年09月16日

病院指標

年齢階級別退院患者数

年齢階級別退院患者数一覧
年齢区分 0~ 10~ 20~

30~

40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 164

60

50

73

120 190 348 716 948 558

令和6年度に退院された患者さまを年齢階層別に集計したものです。0歳~90歳以上までの幅広い方が入院されました。当院が位置する湖西医療圏は県内でも高齢化率が高く、患者さまの約7割が70歳以上となっています。湖西地域における地域医療支援病院として、救急医療や手術治療、レスパイト入院や在宅・施設復帰を目指したリハビリなど、幅広い医療を行っています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

内科(診断群分類別患者数等)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢

0400802499x0xx

肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし

131 17.35 16.40 8.40

86.51

050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 127 20.13 17.33 5.51 83.93
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 124 24.81 20.78 9.68

89.13

110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 53 18.72

13.66

5.66 84.77
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病名なし 39 6.28 9.08 2.56 75.00

心不全や肺炎・誤嚥性肺炎で入院された患者さまは、自宅へ戻るのが難しく施設へ退院される方も増加傾向です。自宅へ帰られる患者さまは地域包括ケア病棟へ転棟し、入院前の生活と同様の環境に戻れるようにリハビリを継続される方もいらっしゃいます。こちらに挙がっている疾患だけでなく、脱水症や脳梗塞など幅広い疾患の治療にあたっております。

小児科(診断群分類別患者数等)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢

100380xxxxxxxx

体液減少症 22 3.50 10.26 4.55 3.86
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 20 4.00

6.22

0 1.10

040100xxxxx00x

喘息  手術・処置等2なし 副傷病なし 19 4.58

6.38

0 3.68
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 副傷病名なし 15 4.07 8.02 0 3.47
030270xxxxxxxx 上気道炎 12 2.83 4.72 0 1.92

上記データは昨年度のものです。1番目は脱水症のことです。水分がとれないと脱水になり急激に悪化するため、患者さまに合わせた適切な診療を行っています。小児は軽い風邪でも悪化しやすいため、外来で治療が難しい場合は入院治療となります。

外科(診断群分類別患者数等)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢

060160x001xxxx

鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等

30 5.83 4.54 0 75.10
060335xx0200xx 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 28 8.04 7.05 0 68.32
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 19 5.21 5.32 0 41.95
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 19 5.58 5.99 0 66.89
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし  手術・処置等2なし 16 13.69 14.81 0 75.63

外科で多い疾患は鼠径ヘルニア、次いで胆嚢炎、虫垂炎、大腸がん、腹壁瘢痕ヘルニアです。手術のための入院だけでなく、腸閉塞症のイレウスチューブを用いた保存的治療、急性腹膜炎の抗菌薬治療、新規抗がん剤使用時の入院、癌の終末期など、他科多職種と連携しております。

整形外科(診断群分類別患者数等)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 85 32.27 25.29 48.24 83.81
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 28 32.46 19.16 14.29 84.50

160760xx01xxxx

前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 24 4.75

5.95

0 69.21
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 15 26.67 21.38 0 75.00
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2なし 13 41.69 19.30 38.46

78.85

 

湖西地域では高齢化率が高いため、転倒による骨折の手術目的で入院される患者さまが多いです。術後の状態が安定すれば早期にリハビリを開始し、ADL向上に努めています。約半数の方は回復期リハビリテーション病院へ転院されます。変形性関節症や四肢・脊椎・骨盤の骨折など様々な外傷や疾病の治療を行っています。

 

脳神経外科(診断群分類別患者数等)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 10.63 9.83 5.26 79.95
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 10 22.30 18.68 50.00 80.20
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2-4あり 副傷病名なし - -

16.89

- -

160100xx99x00x

頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 7.99 - -
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 6.89 - -

 

転倒や外傷による頭蓋内損傷が上位となっています。当院では脳梗塞に対して脳神経外科と内科の両科で診療にあたっています。患者数が年間10件未満は「-」で表示するため、このような表となっております。

産婦人科(診断群分類別患者数等)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
120220xx01xxxx

女性性器のポリープ 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮粘膜ポリープ切除術

12 1.67 2.72 0 50.92
120140xxxxxxxx 流産 - -

2.44

- -
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等  - - 5.97 - -

120170x199xxxx

早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし - - 19.47 - -

120180xx01xxxx

胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等

- -

9.40

- -

地域の産科・婦人科の患者さまが来院されます。R6年度の出産件数は83件でした。県内外から里帰り分娩の患者さまも多く来院されます。高島市内から30分以内で来院可能なため、市内の妊婦さまもわずかですが、増加傾向にあります。卵巣腫瘍、子宮内膜症、子宮頸がん、子宮頸がん検診で受診となった方など、幅広い疾患の治療にあたっています。

泌尿器科(診断群分類別患者数等)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢

11012xxx02xx0x

上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 副傷病なし

28 4.93 5.16 0 64.93

110070xx03x0xx

膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし

25 6.16 6.81 0 70.40
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 25 2.00 2.45 0 73.76
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.66 - -
11013xxx02xxxx 下部尿路疾患 尿道狭窄内視鏡手術等 - - 5.49 - -

 

腎盂腎炎や尿路感染症、腎不全は内科と泌尿器科の両科で診療しています。前立腺がんの検査入院、膀胱がんや尿路結石の手術目的で入院される方が多いです。

 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

 

  初発 再発 病期分類基準 版数
Stage1 Stage2 Stage3 Stage4 不明
胃癌 12 1 4 8 4 8 1 8
大腸癌 3 13 21 13 5 3 1 8
乳癌 0 0 0 4 0 2 1 8
肺癌 1 2 2 8 1 2 1 8
肝癌 1 3 0 4 1 3 1 8

 

胃癌・大腸癌のステージ1の患者さまは、健診で再検査となられた方が大多数です。内視鏡的治療や腹腔鏡下手術、化学療法を組み合わせて患者さまにとって最適な治療を実施しています。進行した症例については医師・化学療法認定看護師・薬剤師・がん性疼痛看護認定看護師を中心とした緩和ケアチームが治療に関わり、入院生活をより快適にお過ごしいただけるよう、対策を行っています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

成人市中肺炎の詳細
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症  16 8.00

57.19

中等症

113

16.73

81.95

重症

36

19.39 86.72
超重症 13 18.62 84.15

高齢の方ほど比較的重症化しやすい傾向です。入院すると行動範囲が狭まり、筋力が低下されたり、介護依存度が上がる方もいらっしゃいます。自宅へ帰られる方は地域包括ケア病棟へ転棟し、入院前の生活と同様の状態に戻れるよう、リハビリを継続されています。肺炎の患者さまのうち、合併症を多数持っておられる方はコントロールが難しいため入院期間が長くなる傾向にあります。そのため平均日数が長くなる傾向にあります。

脳梗塞の患者数等

脳梗塞患者の詳細
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内

84

31.77 81.30 27.08
その他 12 22.83 80.58 2.08

ほとんどの患者さまが発症3日以内にご自身の体調に異常を感じられ来院されます。点滴による治療とリハビリテーションを行い自宅や施設に退院されます。患者さまの3割は回復期リハビリテーション病院へ転院し、リハビリを継続されます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

内科(診療科別主要手術別患者数等)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 38 1.18 6.13 0 81.66
K654 内視鏡的消化管止血術 23 1.39

9.87

17.39 72.35
K664 胃瘻造設術 18 20.00 40.56 27.78 79.56

K5972

ペースメーカー移植術(経静脈電極)

12 7.25 14.25 0 84.42
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 10 0 15.80 0 72.30

昨年度にはなかった胃瘻造設術が第3位となっております。これは、嚥下機能が低下した高齢の患者さまが増え、経口摂取が難しくなり胃からの直接栄養に切り替えるために胃瘻造設術の件数が増加しました。また、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術は、地域包括ケア病棟で行っているため、こちらには表示されておりません。経皮的カテーテルを用いた検査・経皮的冠動脈ステント留置術などを行う際は、医師・看護師・臨床工学技師など多職種が連携して緊急時にも対応しています。

外科(診療科別主要手術別患者数等)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢

K672-2

腹腔鏡下胆嚢摘出術

57 1.25 8.21

1.75

70.49
K719-3

腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術

21 3.62 15.33 4.76 77.71
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 20 0.25 3.90 0 42.00
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 19 0.79 4.68 0 72.47
K6335

ヘルニア手術(鼠径ヘルニア)

11

0.36 3.36 0 79.64

傷跡が小さい腹腔鏡を用いた手術を行っています。令和6年度は、大腸癌・急性胆嚢炎・急性虫垂炎は全例腹腔鏡にて施術しました。当院では肝癌部分切除術は開腹で行っています。その他、絞扼性イレウス解除術など、病態によって腹腔鏡で実施できない症例もあります。令和5年度より鼠径ヘルニアの一部は局所麻酔で実施しているため、入院期間が短くなっております。

整形外科(診療科別主要手術別患者数等)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0461

骨折観血的手術(大腿、上腕)

59 2.86 26.76 40.68 82.25
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 38 2.97 32.89 52.63 84.55
K0821 人工関節置換術(股、膝、肩) 31 2.13 29.39 6.45 76.61
K0462 骨折観血的手術 (前腕、下腿、手舟状骨) 24 1.29 10.46 0 61.08
K0483 骨内異物(挿入物)除去術(前腕、下腿) 22 2.64 2.64 0 60.64

 

地域の高齢化率が高いため転倒による骨折で入院される方が多く、特に大腿骨や腕の骨折に対する観血的手術を行っております。Kコードが細分化されるためこの表には上がっていませんが、脊椎固定術も行っています。また、アキレス腱断裂に対する手術・半月板損傷の関節鏡下手術・手根管症候群の治療も行っています。

 

脳神経外科(診療科別主要手術別患者数等)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 15 0.47 11.53 6.67 79.07
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -

脳血管障害・外傷など湖西地域の中核病院として脳神経系疾患全般の治療にあたっています。開頭手術はもちろん、水頭症の手術や頸動脈ステント留置術なども以前から実施しております。

産婦人科(診療科別主要手術別患者数等)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K872-22 子宮内膜ポリープ切除術 12 0 0.67 0 50.92
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) - - - - -
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) - - - - -
K9091イ

流産手術(妊娠11週まで)手動真空吸引法によるもの

- - - - -

産科・婦人科の手術を行っております。帝王切開、流産、子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮頚部異形成など幅広い産婦人科疾患の治療を行っています。子宮内膜ポリープ切除術以外は、10件未満のため、このような表になっております。

泌尿器科(診療科別主要手術別患者数等)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術・電解質溶液利用) 29 1.83 5.31 0 73.34
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 26 1.00 2.92 0 65.50
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K841-7 経尿道的前立腺水蒸気治療 - - - - -
K775 経皮的腎瘻造設術 - - - - -

経尿道的内視鏡を用いた手術を行っております。膀胱癌、尿管結石に対する手術の他に、前立腺肥大症や腎癌の手術、透析のシャント造設術も行っております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率の詳細
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
130100 播種性血管内凝固症候群 異なる 14 0.49
180010 敗血症 同一 13 0.46
180010 敗血症 異なる 17 0.60
180035

その他の真菌感染症

同一 - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
180040 手術・処置等の合併症 異なる - -
上記以外 上記以外 同一 2383 84.23
上記以外 上記以外 異なる 390 13.79

播種性血管内凝固と敗血症で入院された患者さまのうち、約7割は救急車で来院されています。重症化しやすい病態なので慎重に治療を行います。
手術・処置等の合併症の内訳は透析シャント機能低下、人工股関節のゆるみ、人工股関節脱臼でした。どのような病態でも一定の割合で術後合併症が生じ医療ミスとは異なるものです。

医療の質指標

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率の詳細

肺血栓塞栓症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母)

分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子)

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

414 405 97.83

当院では、術前に危険因子の確認や四肢エコーも行い、静脈血栓症リスクレベル「中」以上は、肺塞栓予防ストッキングや抗凝固剤やフットポンプを使用して予防対策を実施しています。

血液培養2セット実施率

血液培養2セット実施率の詳細

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) 血液培養2セット実施率

999

712 71.27

血液培養を2セットする目的は、常在菌の混入を見分け、原因菌検出感度を上げ、見落としを減少させるために行います。当院では、実施率が71.27%となり、医療の質向上に貢献しています。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細胞培養実施率

 広域スペクトル抗菌薬使用時の細胞培養実施率の詳細

広域スペクトル抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細胞培養同定検査が実施された患者数(分子) 広域スペクトル抗菌薬使用時の細胞培養実施率
371 280 75.47

広域スペクトル抗菌薬は、幅広いウイルスや菌に対応している薬のことを指し、この薬を使用し続けると、「薬剤耐性」が出来てしまいます。幅広い薬剤耐性を作らないようピンポイントのウイルス・菌に効く薬に切り替え、原因ウイルス・菌の検出のために細胞培養を行います。この実施率が高いほど原因菌に特化した質の良い医療が提供できていると考えられ、当院も高い実施率がありますが、昨年度と比較して実施率が下がった原因は、世界的に血培ボトルが不足した影響です。当院では広域スぺクトル薬剤を使用する際は細胞培養を実施しております。

転倒・転落発生率

転倒・転落発生率の詳細

退院患者の在院患者の総和(分母)

退院患者に発生した転倒・転落件数(分子)

転倒・転落発生率(‰)

49,148 314 6.39

 

転倒転落によるインシデント影響度分類3b以上の発生率

転倒転落によるインシデント影響度分類3b以上の発生率の詳細

退院患者の在院日数の総和(分母)

退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数(分子)

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率(‰)
49,148 9 0.18

入院時および入院翌日に転倒・転落リスクの評価を行い、必要に応じて転倒・転落対策や療養環境の調整を行っています。また、院内には「せん妄・転倒転落チーム」を設置し、転倒や転落に関する事例を分析し、多職種が協力して再発防止策を検討・実施しています。患者様が安心して療養生活が送れるよう安全対策の強化に取り組んでいます。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率の詳細

全身麻酔で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数(分母)

分母のうち、手術開始1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数(分子)

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

379 379

100.00%

手術1時間以内の抗菌薬投与の主な意義は、手術部位感染の予防のためです。当院では、手術開始前1時間以内の予防抗菌薬投与率は、100%と高い水準を維持しています。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率の詳細

退院患者の在院日数の総和(分母) 褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数(分子) d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
46,893 83 0.17%

高島市は高齢化率が高い地域であり、褥瘡発生リスクの高い患者さまが多く入院されています。当院では多職種からなる褥瘡対策チームによる回診を毎週行い、褥瘡対策に取り組んでおります。令和7年度からは特定行為ができる皮膚・排泄ケア認定看護師を置き、更に発生率を減少できるよう注力してまいります。褥瘡が発生した患者さまには適切なケアを行っております。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合の詳細

65歳以上の退院患者数(分母)

分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数(分子)

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
2,317 10 0.43%

現在当院では厚生労働省より定められている決まり事に基づいて入院後7日以内に入院アセスメントを行っています。また、必要に応じて入院後早期の食事の聞き取りを含めた取り組みや多職種と連携したチーム医療で栄養管理を行っております。

身体的拘束の実施率

身体的拘束の実施率の詳細

退院患者の在院日数の総和(分母)

分母のうち、身体拘束日数の総和(分子) 身体拘束の実施率
49,148 905 1.84%

当院では、治療上の安全を守るために身体抑制を行う場合があります。実施にあたっては、必ず患者さまやご家族さまに十分な説明を行い、ご理解と同意を得た上で対応しています。また、人権や倫理面へ配慮し、毎日その必要性を評価しています。さらに、2週間に1回「身体抑制最小化チーム」によるカンファレンスを開き、出来る限り、身体抑制を行わない看護ケアの実施に努めています。

更新履歴

 令和7年9月26日

この記事に関するお問い合わせ先

〒520-1121
滋賀県高島市勝野1667
電話:0740-36-0220
高島市民病院へのお問い合わせ