令和2年3月26日(木)

 令和2年3月高島市議会定例会が閉会しました。

 

 それでは、高島市議会3月定例会の閉会にあたりまして、この機会に一言ごあいさつを申し上げます。

 まずは、去る2月26日から本日までの間、ご提案申し上げました多くの重要案件につきまして、慎重かつ、熱心にご審議をいただき、お礼を申し上げる次第でございます。

 さて、連日、新型コロナウイルスの感染拡大にかかります報道等がなされまして、その影響は全世界に及び、特にヨーロッパ各国やアメリカではオーバーシュートの現象も見られ、感染者数は約44万7千人とも伝えられ、一部の地域では、非常事態宣言や外出禁止令まで発動される事態ともなっております。一方、国内の感染者数は、本日9時現在では、1,291人となっておりますものの、引き続き厳重な警戒が必要な状況でもあります。 その様な中で、一昨日の夜、安倍首相とIОCのバッハ会長との電話会談で、2020東京オリンピック・パラリンピックの開催を1年程度延長する方針で一致したと、伝えられております。この様に、今回の新型コロナウイルスの感染症は、医療分野のみならず、まさに世界経済や産業、あるいは文化等、ありとあらゆる分野に深刻な影響と大きな打撃を与える状況となっており、また、今後の様々な推移の予測も困難を極めております。 

 一方、県内での感染症が疑われる患者の検査、いわゆるPCR検査の実施状況は、昨日9時現在におきまして、これまで、全県で176件の検体検査が実施され、5人の方が陽性となっております。なお、現在まで高島市内におきましては、PCR検査のために滋賀県衛生科学センターへ、これまで数例の検体を送致し、いずれも陰性であり、現在までに市内での感染者は発生していない状況であります。

 そのような中で、市といたしましては、去る3月23日に第6回対策本部会議を開催し、4月1日以降の当面の対応方針を決定させていただきました。具体的には、市が主催いたしますイベントや会議は、引き続き4月末まで中止および延期とさせていただき、また、市内各地で予定されておりますイベント等につきましても、各主催者様の皆様の慎重な対応を要請いたしますとともに、一方、保育園、幼稚園、認定こども園および学童保育所、そして、小・中学校につきましては、令和2年度がスタートいたします4月1日から再開させていただくこととし、もとより、感染予防に必要な対策は、それぞれの管理者のもとで万全の対応が図られますように、周知徹底を図っているところであります。今後とも、新型コロナウイルス感染症拡大の状況や推移をしっかり見極めながら、万全の対応を図ってまいります

 さて、現在の高島市の重要課題であります新たな環境センターの施設整備案件についてでありますが、今期定例会に提案いたしました施設建設予定地の用地取得にかかります議決案件が、昨年12月定例会に続き、2度目の否決との判断がなされました。

 昨年12月定例会での反対討論の共通したご懸念が、朽木宮前坊地先での整備により、安曇川下流域等への洪水リスクの高まりなどでありましたことから、市といたしましては、河川分野の専門的な調査解析事業者による調査を実施し、下流域等への影響はないものとの分析結果をお示しもさせていただいたところであります。また、本定例会中の一般質問でもお答えしましたように、当該地におきましては、200年に一度の降雨量を想定した、いわゆる200年確率を前提にした調査結果であり、そうした予見に基づき、現在の土木工学はもとより、建設技術工学を駆使した上で、万全の施設整備を目指しているところでもありますことを、丁寧にご説明してまいったにもかかわらず、このような結果は極めて遺憾であります。

 そうした中で、去る2月10日には、突然、反対されております9名の議員各位の連名で、現在の環境センターの場所での新たな施設整備のご提案をいただきました。また、先の予算常任委員会におきましては、現在の環境センターの場所での施設整備について、必要となる事業費を補正予算として提出を求めるとの附帯決議がなされたとのことであります。

 この件につきましても、先の一般質問でお答えいたしましたように、現在の環境センター周辺自治会の皆さまとは、平成26年6月に発覚いたしましたダイオキシン問題についての経過説明や謝罪を繰り返し行わせていただく中で、平成19年度から7年間にわたり事実を隠蔽()し、それまで地元には一切の説明がなされず、最早()、市との信頼関係は崩壊し、同時に長年にわたり精神的苦痛を強いられてきた事など、極めて強い憤りのご意見等もお聞かせいただき、そのうえで、現環境センターの延命措置は認めないと同時に、次の建て替えは必ず新しい場所で行うようとのご要望をお受けし、私自身そのお約束は守らせていただくとお伝えし、後年文書でもお示ししたところであります。

 また、平成29年6月に、市単独の後継処理施設の整備方針の決定後、これまで約3年間を費やし、市議会にもご相談申し上げながら、朽木宮前坊区を建設予定地として決定させていただき、令和6年度の完成を目途に、既に環境省の交付金を活用した計画策定や生活環境影響調査の事業実施中であること等の、様々な状況を踏まえれば、単に建設予定地を変更することは余りにも多くの課題があり、現時点では困難と言わざるを得ません。

 さらに申し上げれば、内陸直下型地震の活断層であります花折断層が、国道367号に沿う形で、現在の環境センターのほぼ真下に位置しており、発生確率は不明とされておりますが、仮に発生いたしますと、マグニチュード7.2、震度6強の大地震が想定されており、特に懸念されますのは、当該地では右横ずれを主体とする2~5m程度の横ずれ断層とされております。この様な状況を踏まえますと、当該地への選択の余地はないものと言わざるを得ません。

 一方、今定例会にご提案いたしておりました令和2年度高島市一般会計予算案は、賛成多数で可決いただいたところであります。本予算には、朽木宮前坊地先での環境センター整備を前提といたしました地質調査や造成工事にかかります設計業務等、防衛省の補助金ならびに環境省の交付金を特定財源といたいまして、約1億5千万円の事業予算を含んだ一般会計予算であります。用地取得議案は否決され、朽木宮前坊地区の整備を前提とした事業予算は可決をされておりますことは、私自身、まったく理解に苦しむと言わざるを得ず、片や成立した予算は、誠実に執行する義務が課されております市長として、今後の対応に大変憂慮しているところであります。

 最後に2点申し上げさせていただきます。

 昨年12月定例会での用地取得にかかります議案の否決結果を踏まえまして、同じく12月末に朽木宮前坊区長様ほか関係者の方から、市議会議長あてに抗議と併せて説明会の開催要請がされましたものの、未だに地元の皆さまへの説明がなされていないとお聞きしております。高島市議会基本条例第6条の(市民参加および市民への情報提供)の項の解説には、議員個人ではなく、「議会は議会運営の状況や議論の経過、結果などの情報を、積極的に市民に提供し、共有することで、市民参加を促し、市民に対する説明責任を果たします。」とあえて記されております。これまで環境センターの公募に応じていただくために、区の総意の取りまとめ等、大変なご苦労をいただいた地元宮前坊区の皆様の想いを、ないがしろにする事なく、説明会の要請を真摯に受け止めていただき、議会としての説明責任を果たされますよう、私からも、あらためてお願いをする次第であります。

 そしてもう一点、先日、「高島咲かそう」の会派広報紙「特別号」が新聞折込みで配布されており、私も拝見させていただきました。今議会でも環境センターの建設に伴う費用の比較が、一般質問でも取り上げられ、その際にも指摘させていただきましたが、現状に即していない構想や、費用等の取り扱いに齟齬()が見受けられ、こうした情報を市民の皆さまへ提供されます際には、誤解が生じることのないように、責任を持って細心の注意を払い、冷静にかつ正確で客観的な情報を用いられますよう、あえて申し添えておきます。

 いずれにいたしましても、今議会での結果を踏まえ今後の対応につきましては、しばらくお時間をいただき検討してまいりたいと考えております。

 最後になりましたが、上山副市長におかれましては、本当に長年にわたり高島市の発展にご尽力を賜り、この場をお借りし、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 4月1日より、中川()義人()氏を副市長に、また、上原()重治()氏の教育長再任同意をいただき、ともに、更なる組織強化を図るとともに、新たなごみ処理施設整備に向けての調整や、様々な政策を相互に連携させながら、地方創生の推進につなげてまいる所存であり、今後とも職員の皆さんと一丸となって、高島市の持続的な発展に向けまして、精一杯の取り組みを展開してまいる所存でありますことを申し上げ、閉会にあたりましてのごあいさつとさせていただきます。本当にありがとうございました。

 


開催日:2020年3月26日


お問合せ先:政策部 秘書課
TEL :0740-25-8000
FAX番号:0740-25-8101
MAIL :hisho@city.takashima.lg.jp
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