健康・福祉・教育
シリーズ「現場から」その13
登録日:2018年4月23日
子ども未来部 子ども家庭相談課
自分を受け止めてくれる人
~スクーリングケアサポーター~
不登校や別室登校の児童の情緒安定・教室復帰・学校復帰を支援する目的で、子ども達と関わるのがスクーリングケアサポーターである。そんな私は、果たして子ども達にとってどのような存在なのだろうか。
日々、子ども達と接する中で、「うるさい!」「あっち行って!」といった言葉を受けることもよくあるが、その部分だけをかいつまんで、それがその子の全体だと見て取ることは間違っていると思う。時間を共に積み重ねることにより、「こっちへ来て」「隣に座って」と願ってくる。かまってほしいのである。瞬間・瞬間で子ども達の態度は変化する。シナリオはどこにも無い。
時として、子ども達は孤独感に陥り、だからこそ人としてのつながり合いを求めてくると私は感じている。特別室の前を同級生が通る姿が見えるだけで取り乱し、不必要に私にむかってくる子もいる。次の日、痣だらけになった私の腕を見て「これどうしたん?」と聞いてくる。ウソのようだが、その子は自分が何をしたのか覚えていない。
このように、自我に行き詰まった時、私たちが求めるのは自我を受け止めてくれる無我の存在である。私たちは誰もが、自分を受けとめてくれる人を探しているはずである。
私は、そんな子ども達を"絶対肯定"できる関わりあいを目指して、今日も彼らの気持に寄り添いながら支援を続けている。
(スクーリングケアサポーター)
※シリーズ「現場から」のご意見、ご感想をファクスまたは電子メールでお寄せください。
関連情報
関連ディレクトリ
前のページへ戻る ページの先頭へ戻る